次々と飛び込んでくる重大ニュース。ただ流して聞いちゃっていいのかな? 『たまには、時事ネタ』
なんだか最近、腹立つニュースが多いです。
まず、不二家にはガッカリしました。一連の不祥事は当然「ガッカリ」なんだけど、新社長がNHK「クローズアップ現代」という番組で、他人事のように「今回の不祥事についての分析」を延々と語り、ズレまくりのコメントを連発しているのを見て、ガッカリ2乗。どのへんがズレているかをここで書きたくても、ズレている部分が多すぎて文字数的に書ききれないほど。「こりゃ~、自力再建は絶対ムリだわ」と思ってしまいました。「ルックチョコレートやネクター、ミルキーを、再びなにげなく飲食できる日がくるのだろうか」と遠い目になっちゃいます。ルックチョコレート、大好きなのに(特にバナナ味)。ペコちゃんも泣いているぞ。
あとねぇ、柳沢厚生労働大臣の「女性は子どもを産む機械」と「一人頭でがんばってもらわないと」発言ね。これは、書評家・斎藤美奈子さん的に表現すると「フェミコード」(「フェミコード」については、詳しくは斎藤さんの著書『物は言いよう』をお読みください)の最低ラインと言っていい「とほほ」な発言でした。あまりの低レベルに、バカらしくて怒る気にもなれません。
でも――。
そうやって、ひっかかるニュースが次々と流れるなか「怒る気にもなれない」と思考停止で放ってしまっていいのだろうか。私一人でなんやかや考えても、しょせん何も変わらないさ、と諦めムードでいいのだろうか。いいや、いいわけがない。
と、斎藤さんが思ったのかどうかはわかりませんが、書評家として確固たる地位を築いていらっしゃる斎藤さんが日々のニュースについて考えたエッセイ集『たまには、時事ネタ』が発売されました。
斎藤さんの書評は、ベストセラーの「流行の理由」を斬り、まさに「時事」を分析していらっしゃる評論も多いですが、このエッセイ集では純粋に「ニュースの本質」を考察し、問題点をあぶりだしています。
ふだんは斜に構えた「モノの見方」をすることもある斎藤さんですが、本書では、意外にも、と言ったら失礼なのかもしれないけれど、ストレートに語り、ストレートな問いを投げかけているように思いました(もちろん、喩えなんかは洒脱で笑っちゃうけどね)。
本書は2001年~2006年、つまり小泉政権であった時期に書かれたもので、その間、イラク戦争&イラク日本人人質事件「自己責任論」、自衛隊派遣、新潟県中越地震、教育改革、BSE問題、韓流ブーム、ライブドア事件など、重要なニュースが目白押しでした。目白押しすぎて目がまわり、なんだか皆が流されるような空気漂うご時勢の中で、危機感を持ち、立ち止まって考えようとされた、斎藤さん。感じ入りました。
私ももっと、立ち止まって考えよう、と思います。流れていくニュースの本質に聞き耳をたてること。世の中が変わる足音を聞き逃さないこと。NOと思ったら、声を上げること。それが大人の義務なんじゃないか。そんなことを考えながら、本書を読み終わった、ぼんやり人間・ライター中沢であります。
*山口マオさんのイラストも見どころ。実は私、展覧会で購入したマオさん自筆の絵を、ずーっと大切に飾っています!
『たまには時事ネタ』(中央公論新社)定価1365円
斎藤美奈子 著
お勧め度 ★★★★★
『たまには、時事ネタ』を発行している中央公論新社のサイトはこちら。
http://www.chuko.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
SPUR
2007年 3月号
ショップでは、秋冬物のセールも終わり、春夏物が入荷しております。皆さんは、洋服から買う派? 小物から買う派? 私はまだ寒い日が続いているし、どうしても先に靴&バッグの新作が気になります。だから、『SPUR』3月号では、まず
別冊付録 春の靴&バッグ パワー 312 BOOK
を読みました。312って多いよっ。どんだけ取材しているんだよっ。と、編集部の仕事っぷりにツッコミを入れつつ、あれも欲しいこれも欲しいと、頭を抱えています。特に私が今シーズン欲しいのは、「ロエベ」のナッパ素材で作られた新作バッグ。くしゅっとしていて、あれいいなあ、と思っていたら、先日、某編集長様が真っ赤なのをお持ちになっていらしたので、「ちょっと見せて見せて!攻撃」をしたばかりです。「ターコイズブルーのもあったわよ。中沢さんにはあの色が似合うんじゃない?」とおっしゃってくださったので、本気で悩み中。
横綱スイーツ、揃い踏み
は、おかしいの。「横綱スイーツ」だからって、第62代横綱、大乃国さんにお菓子作りをさせちゃうとはね。笑っちゃいました。数あるバレンタイン特集の中でも、私が知る限り、一番の「変化球」でありました。
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2007-02-06 | 固定リンク
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