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[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

中沢明子
ライター。1969年東京都生まれ。インタビューやルポルタージュを手がけたり、書評を書いたり、近所の猫にちょっかい出したり。毎日、必ずどこかの本屋に出没し、いつも重い荷物を持っている。雑誌好きとしても局地的に有名で、週刊誌AERAにて「マガジン百名山」連載中。

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大奥に住む女性たちの毎日の暮らしから、お給料までわかるコンパクトな入門書『大奥の奥』

Bookoku とうとう、映画「大奥」が公開されました。ドラマ「大奥」に釘付けになっていた人は、絶対、観なくちゃ!ですね。今回の映画は、「大奥史上最大のスキャンダル」として有名な「絵島生島事件」を題材にしているというから、ドラマもスケールが大きかったけれど、きっと大スペクタクルな大奥っぷりを堪能できる予感です。

ところで、「絵島生島事件」というのをざっくり説明しますと、正徳四年(1714)、大奥の事実上の権力者である「御年寄」の身分であった芝居好きの絵島は、御用があって外へ出た時に生島新五郎という役者の舞台を観て、その後、宴会を催した。盛り上がった宴会で時間を忘れた絵島は門が閉まる「暮六つ」(午後六時)に間に合わず、入れろ入れない押し問答をした末、なんとか大奥に戻ったものの、数日後に発覚。すったもんだのあげく、絵島も生島も流刑になり、絵島の兄は切腹、その他、一説によると1500人近くが処罰された、というもの。

と、長々と説明したのは他でもない。大奥法は非常に厳しかったはずなのに、どういうことよ?と謎な部分が、この事件のあらましの中だけで3つもあることが気になったからです。
御年寄が易々と芝居見物(芝居好き、ということは、しょっちゅう芝居を観ていたってことだよね?)、役者とどんちゃん騒ぎの宴会、あげくに「入れろ入れない」ともめても、結局、入れちゃった。
どうでしょう? 案外、「大奥」ってゆるかったのか?

そんな疑問に答えてくれるのが、今回ご紹介する本『大奥の奥』です。これがですね、上記の疑問を晴らしてくれるのはもちろん、大奥の日常生活から身分一覧、大奥ファッションまで、多岐にわたって説明されていて、コンパクトなのに、すこぶるお役立ちの本でありました。
大奥では上草履を履いていたので、ドラマでおなじみの「白足袋姿」でぞろぞろ歩くシーンは架空だとか、御台所や将軍の男子に恵まれた御部屋様がトイレに行く時は、お尻の始末をしてもらうだとか(ちなみに、なぜか将軍は自分で始末していたそうです)、細かい情報なんだけど、だからこそ、「大奥の暮らし」がリアルに浮かび上がってきて、とっても面白かった!

12月29日(金)にはドラマの「大奥スペシャル~もうひとつの物語~」もあります。年末年始、大奥の世界にどっぷりハマる予定の方は、絶対読んでみて。ドラマも映画も面白さが、きっと2倍になると思います。

『大奥の奥』定価714円
鈴木由紀子 著

お勧め度 ★★★★☆

『大奥の奥』を発行している新潮社のサイトはこちら。
http://www.shinchosha.co.jp/

Book061226_2 ●マガジン見どころ、読みどころ

PINKY
2007年2月号

ざ、ざ、ざ、斬新! 
LUXEな春便り from CHANEL
に載っているシャネルのブーツを見て、思わず、口にしてしまいました。一人で読んでいたのに、怖いわ、私……。で、そのブーツは、網状というかなんというか、ライターのくせに上手く文章でお伝えできなくてガックリですが、とにかく変わった形状なので、P24をチェックしてみて! これを履きこなせたら、おしゃれ度、ものすごくアップしそうです。そして、鈴木えみちゃん、カッコよく履きこなしています。さすが! そして、もう一回、ざ、ざ、ざ、斬新!と思ったのは(今度は声には出しませんでした)、

今シーズン ラスト買いアイテム&脱マンネリアイデア10番勝負!
のロングダウンの着こなし。かなーり太いベルトを、コートの上からバシッと締めたスタイリングが新鮮。ロングダウンって、面積が広い分、変化がつけにくいけど、これなら、確かに! 脱マンネリ! 目からウロコのコーディネートでありました。

 
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2006-12-26 | 固定リンク | コメント (0)

“しかけ絵本”の大スター、ロバート・サブダさんの『クリスマスの12日』

Book1219_2 もうすぐクリスマス。最近、本当にあっという間に一年が過ぎ去っていくことに驚きを禁じえない私ですが、子供の頃は、お正月よりクリスマスが一大イベントだった我が家にとって、なかなかやってこない待ちに待った楽しい一日、それがクリスマスでありました。
そして今も、あっという間に巡ってはくるけれど、一年で一番ワクワクする日であることは変わりません。そんな私の今年のクリスマスを一段と盛り上げてくれているのが、ロバート・サブタさんの『クリスマスの12日』という本です。

アメリカ在住のロバート・サブタさんは「ポップアップアート界のペーパーエンジニア」と呼ばれる世界的に名高い作家で、 “しかけ絵本”“飛び出す絵本”作りの神様。きっと、ご存知の方も多いと思いますが、私は絵本については門外漢なので、テレビのドキュメンタリー番組で拝見して知りました。
そんなサブタさんはクリスマス本を数冊出版しており、なかでも、マザーグースの有名な「積み重ね数え歌」をテーマにとった『クリスマスの12日』は、大人にこそお勧めしたい一冊です。カラフルな背景に、ほぼ白一色で飛び出してくる、鳥やネズミやバレリーナたちは繊細で、とにかくファンタスティック! どんなしかけで飛び出しているのかな?と左右上下、しげしげと眺めてみたり、ちょっと遠くから見てみたり。ベッドに入ってから枕元のほのかな灯りで、しーんと静かになった時間に読むのも、また良しです。

サブタさんを一躍世界的に有名にした作品、『不思議の国のアリス』のように、色のおもちゃ箱みたいに賑やかな「しかけ絵本」も楽しいけれど、ストイックな色使いの『クリスマスの12日』は聖夜にふさわしい一冊だと思います。
ところで、私は日本語版を買ったのですが、英語版ならマザーグースの言葉遊びや韻がわかるはずなので、そちらを選ぶのもまた、グッドチョイスです。たとえば、お子さんがいらっしゃる方なら、一緒に歌いながらページをめくると、きっととても楽しいし、英語の勉強にもなるし、一石二鳥かも? 
自分へのクリスマスプレゼント、大切な誰かへのクリスマスプレゼント、どちらにも最適な『クリスマスの12日』は、大人も子供も「わあっ」と、思わず顔がほころぶステキな本。クリスマスがくるたびにページをめくって、心あたたまる思い出を積み重ねてくださいね。

*~12/25まで、西武池袋店イルムス館2階西武ギャラリーにて「ロバート・サブタ しかけ絵本の世界展」開催中。ご興味がある方は、ぜひ! 

『クリスマスの12日』定価3360円
ロバート・サブダ 著 上野和子 訳
『不思議の国のアリス』定価3990円
ルイス・キャロル 原作
ロバート・サブダ 著 わく はじめ 訳
ともに(大日本絵画)

お勧め度 ★★★★★

『クリスマスの12日』『不思議の国のアリス』を発行している大日本絵画のサイトはこちら。
http://www.kaiga.co.jp/

*『クリスマスの12日』を開くと、こんな感じ!(中沢・撮影)
Book1219_3

 
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2006-12-19 | 固定リンク | コメント (0)

フィッツジェラルドの最高傑作『グレート・ギャツビー』が、村上春樹さんの手によって蘇る!

Book1212_1村上春樹さんが、とうとう、あのスコット・フィッツジェラルドの傑作『グレート・ギャツビー』を新しく翻訳したということで、大きな注目が集まっています。
でも、この作品はすでに三つの翻訳が存在している古典とも言って良い存在。好況にわいていた1920年代アメリカ大狂騒時代の、“成金”ギャツビーの哀しく美しい恋のストーリー自体は日本でもとても有名ですし、村上さんはこの作品だけでなく、他にも多くの翻訳を手がけています。では、なぜ“春樹版ギャツビー”は、これほどまで大きな注目を浴びているのでしょう?

村上さんは、ご存知の通り、日本を代表する小説家であると同時に、名翻訳家として、世界の名作を軽やかに訳して日本に紹介してくれる人です。そして、そんな村上さんにとってフィッツジェラルドという小説家は、特別な存在。さらに、そんな特別な存在であるフィッツジェラルドの作品の中でも、最も大事な作品、それが『グレート・ギャツビー』だからなのです。村上さんは、少々長めの「あとがき」でキッパリとこう書いていらっしゃいます。

もし「これまでの人生で巡り合ったもっとも重要な三冊をあげろ」と言われたら、考えるまでもなく答えは決まっている。(中略)どうしても一冊だけにしろと言われたら、僕は迷うことなく『グレート・ギャツビー』を選ぶ。もし『グレート・ギャツビー』という作品に巡り合わなかったら、僕はたぶん今とは違う小説を書いていたのではあるまいかという気がするほどである(あるいは何も書いていなかったかもしれない)(後略)。

つまり、『グレート・ギャツビー』は、村上春樹という人間を村上春樹たらしめた作品と言っても過言ではないんですね。となれば、春樹ファンならずとも、春樹版ギャツビーがどんなギャツビーなのか、興味がわくというもの。それで、「村上春樹はギャツビーをどう翻訳したのか?」と大注目を浴びている、というわけなんです。

豪華絢爛で軽薄でスノビッシュなライフスタイルと、その陰に潜むどす黒い不安感が描かれたこの作品は、1925年にアメリカで発表された際、いろいろな意味で脚光を浴びたそうです。第一に、素晴らしい作品であったから。第二に、まさにアメリカの現代の物語であったから。第三に、主人公・ギャツビーのスノッブでおしゃれなライフスタイルを、フィッツジェラルドその人が実践していたから。つまり、かなりセンセーショナルな作品だったんでしょう。

それから、80年経った今、ギャツビーは古びた存在になったかというと、これが驚くほど、古びていませんでした。浮かれた季節の後のけだるさがもたらす、そこはかとなく不安な雰囲気は、ヒルズ族をもてはやす、どこかの国の「今」をうっすらと彷彿させるほど。よりナイーブになって蘇った春樹版ギャツビーは、とても「今的」でした。村上さんが満を持して訳したのは、今なら思った通りに翻訳ができそうだという自信と、時代に対するある種の警告の意味もあったのかもしれません。

ちなみに、春樹版ギャツビーには、新書版と付録がついた愛蔵版の二種類があります。この付録は、物語の舞台となった1920年代のニューヨークと現在のニューヨークを比較した、書き下ろし小冊子。もし予算が許すなら、私は断然、愛蔵版をお勧め! です。

『グレート・ギャツビー』
(中央公論新社)
愛蔵版 定価2730円
新書版 定価861円

お勧め度 ★★★★★

『グレート・ギャツビー』を発行している中央公論新社のサイトはこちら。
http://www.chuko.co.jp/


Book1212_2おまけ。
先日、ボストンからアムトラックという電車でニューヨークへ行きました。到着駅はペンシルヴェニア駅。この駅は『グレート・ギャツビー』の語り手であるニックが通勤で使った駅として登場します。スーツケースを持って慌ててタクシーに向かったので、写真がピンボケ。手ブレ防止デジカメ、やっぱり買おうかしら…。(中沢・撮影)

 
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2006-12-12 | 固定リンク | コメント (0)

シチュエーションに合ったキティの装いも見どころ。キュートなマナー本『ハローキティのマナーのきほん』

Book1205_1 『ハローキティのマナーのきほん』は、そのキュートな装いに騙されて(?)、オコチャマ用のマナー本に見えるかもしれません。ところがどっこい、しっかり大人用なんですよ。人付き合い、テーブルマナー、公共の場、冠婚葬祭、ビジネスという5つの場での、必要にして十分な100のルールがおさえられていて、とてもよくまとまっています。
ルールごとにキティがコスプレ(?)しながら教えてくれるので、キティ好きには、それだけでたまらない一冊だろうし、特にキティ好きでなくても、思わず微笑んでしまうはず。異色のマナー本にして、最強です。

上司がいるのに、エレベーターに真っ先に乗り込み、「開」ボタンも押さずに携帯メールに夢中の人。
食事の場やタクシーで、一番後輩なのに、堂々と「上座」に鎮座する人。
ニコニコと「ご苦労様です!」と取材に協力してくださった相手に申し渡す人。
名刺を片手で渡す人。
以上、実際に最近、目の当たりにした、30代前後の女子たちの行動です。新人だったら、いたし方ない……かもしれないけれど、30代前後になったら、ちょいと恥ずかしいな。キティにマナーを教えてもらいましょう。
もちろん、私も相当無作法な人間ですが、だからこそ、そういうシキタリがあることは知っていたほうがいいかな、と思います。作法を重んじる目上の方もいらっしゃるし、場合によっては、無作法が致命的な失敗になることがありますからね……。

先日、某大企業の部長さんとお話する機会がありました。話そのものは「なるほど」と思ったのですが、言葉遣いのせいで「ありがたみ」が薄くなっちゃったんです。というのも、その部長さん、自社の社長の話をする時、「○○社長がよくおっしゃっているんですが」「○○社長に、そう言っていただき、私もやる気がでてまいりました」といった口調を連発するのです。
この部長さんの言葉遣いには、間違いが2つあります。まず、自社の社長について話すなら、「当社の社長が」「社長のヤマダが」と言うのが正解ですよね。もうひとつは、社長であっても自社という身内について話すのだから、「おっしゃっている」「言っていただく」といった言葉遣いも論外。かなーり、私より年上の男性だったので、びっくり。キティちゃんが楽しくやさしくマナーを教えてくれる『ハローキティのマナーのきほん』112pを、いっそコピーして、ファックスしてあげようかと思っちゃいましたよ。私たちも気をつけなくちゃね。

『ハローキティのマナーのきほん』
(扶桑社)定価1365円

お勧め度 ★★★★☆

『ハローキティのマナーのきほん』を発行している扶桑社のサイトはこちら。
http://www.fusosha.co.jp/

Book1205_2 おまけ。
先日、ほんのちょっと置き忘れたポーチから、唯一盗まれていたのは、キティの限定フリスクケース。30代女子ライター(猫好き)中沢の「一番お気に入りのキティアイテム」だったもので、どよーん、と落ち込みました。あまりに悔しく、未練だったので、探しに探して、再び同じものを手に入れました。大人買いです……。
★中沢所有のキティ・フリスクケース(2代目)


Book1205_3●マガジン見どころ、読みどころ

モア
2007年1月号

今月号の『モア』で、ぜひ読み飛ばさないで欲しいのは
女がホレる私たちのミューズ アンジェリーナ・ジョリー
今年は資生堂「インテグレート」の広告に登場したアンジーは、ハリウッドきっての「スタイルある生き方」をしている女性。見た目の美しさもさることながら、骨太なチャリティ活動、炎のような熱愛、気さくな人柄など、いろいろな面で魅力的で、今、「女がカッコいいと思う女性」ナンバーワンといってもいいかも。そんなアンジーの魅力に迫る読み物でした。

特別付録1 MORE×キャス・キッドソン 卓上型ポストカード・カレンダー
は、みんな大好きなキャスからのクリスマスプレゼント。キャスの花柄小物って、いくつあっても、また欲しくなる魅力がありますよね。デスクの上にキャスの花柄カレンダーがあれば、お仕事が憂鬱な日もちょっと元気になれるはず。

 
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2006-12-05 | 固定リンク | コメント (0)

 
 
 
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