『御社の営業がダメな理由』は、営業ウーマン以外にもおすすめ。
『御社の営業がダメな理由』。うまいっ。思わず、惹かれるタイトルです。といっても、私の仕事は「営業」ではないし、この本はれっきとしたビジネス本。硬い内容でそれほど面白くはないだろうなあ――そんな、とっても意地悪目線&低いテンションで読み始めました。しかし、著者の藤本さん、すみませんでした。面白かったっす。っていうか、私、営業ウーマンでないというのに、藤本さんのご指摘、いちいち思い当たって、耳が痛かったっす!
この本、「営業」でなくとも、日本で仕事をしている人間ならば、誰でも「ハッ」とする部分があると思いました。たとえば……。
月末だけ追い込みで頑張って営業成績のつじつま合わせをする社員、営業目標に達していない部下に向かって「今日は絶対に受注するまで帰ってくるな!」と叫ぶ上司、精神論をやたらと振りかざす上司、たいして真剣に読まれもしない「営業日誌」を書く時間と労力のムダ、「スーパー営業マンが入ってくれたらいいのになあ」と漫然と社員を募集し続ける会社の徒労と費用のムダ……ああ、なんというか、すべて「ありがち」じゃありませんか? 私も、ふだんはわりとロジカルに話をするタイプなのに、突然、我が身を思い切り棚にあげて精神論をぶつことがあり、周囲に大変迷惑をかけております。
藤本さんは、キッパリ、冷静に言い放ちます。平均的営業マンが、スーパー営業マンに変貌するなんて幻想だ、と。
さらに藤本さんいわく、
「誤解を恐れずにいえば最も大事なことは、二十歳を超えた成人の場合、その能力は一部の例外を除けばほどんど向上しないという、そら恐ろしい現実を受け入れること」
あまりにもクールなご意見であります。しかし、藤本さんは「努力したってムダだ」と言っているわけではないんですね。「大多数を占めるであろう標準的な人間」がノウハウを身につければ、飛躍的に数字は伸びるはずという、現実論を述べていらっしゃるんです。
ノウハウは簡単。「結果的怠慢時間」を減らし、営業量をひたすら増やすだけです。結果的怠慢とは、「周囲や本人はサボっている認識のない」怠慢のこと。つまり、長い時間をかけて営業日誌を書いたり、効率の悪いルートでまわったり、営業セミナーのような講習会をやたらと開催して社員を参加させたり。本来の営業活動以外に膨大に割かれてしまっている勤務時間を取り戻すこと。それが何より大切だそうです。なぜなら、営業は確率だから。成功の確率を上げるには、母数を増やせばいいのだ、と。
目標に向かって努力するのは大切です。人間はいつまでも成長し続ける生き物であるのも本当です。人は誰でもオンリーワンな存在です。第一「自分はいたって平均的な人間」と自己分析するのは、ちょっと辛いです。だから、藤本さんのアドバイスは少々キツイ。だけど、まずは謙虚にそこからスタートすることが、仕事の効率を上げる確かな道だとすれば――藤本さんのアドバイスを受け入れたほうがいいと思いませんか? ナンバーワンにはなれないと、わかっていても。
取材や打ち合わせ以外の時間は、ひとりで仕事をしている私の場合、「結果的怠慢時間」や「意識的怠慢時間」の多さは目に余ります。自分のことなのに、目に余っております。他人に見られたら、「働け、ボケ!」と怒鳴られること、間違いなし。よ~し、自分にもっと厳しくするぞ~! そんな決意をさせていただきました。まあ、自分に滅法甘い私です。この決意がいつまで続くかわからないですけどね。って、案の定、この原稿も締め切りギリギリに書き上げました……。
『御社の営業がダメな理由』
藤本篤志 著(新潮新書)定価714円
お勧め度 ★★★☆☆
『御社の営業がダメな理由』を発行している新潮社のサイトはこちらです。
http://www.shinchosha.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
ノンノ 16号
ヨガ、流行ってますよね~。もはや流行というより定着しましたね。女性誌の「ヨガ特集」も定番化して、「どっかで読んだような…」という気分になることも。だからこそ、『ノンノ』16号のようなヨガ特集を見かけると「おっ」と思っちゃいます。
パート1「朝ヨガ・夜ヨガ」一週間DIARY
パート2 ハピヨガで「ココロぶす」に喝!
試して役立ち、読んで面白い、オーソドックス+変化球の合わせ技といった記事です。特に、「ココロぶす」がいい。「森三中」の村上知子さんが「ココロ美人」になるためのポーズを実践しているんだけど、ヨガ特集に、こんなパンチのきいた体格(失礼!)のモデルが登場するなんて珍しいよ。親近感、わくわ~。「なんだかワケもなくイライラする~」って症状に効くポーズなど、今すぐ実践したくなったし。これで私も、優しく穏やかな人間になれるかしらん。
もしかして私……フェロモンが足りない?
は、「もしかして」どころか、フェロモンなどあったためしがない私としては、今からでも知りたい内容でした。が、しかし! 最初の「フェロモン指数チェック」をしてみたら、なんと私、「100フェロモン」とブッチギリのフェロモン女子という診断結果に。あら? うふふ。意外と私ったら、フェロモンを撒き散らしてるのかしら?…って、そんなはずないぞっ。この診断結果だけは、大ハズレでした。
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2006-08-15 | 固定リンク
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