“セレブ”とは一体何者なのか。変容するセレブの姿に迫る『セレブの現代史』
“セレブ”という言葉が氾濫する昨今ですが、改めて“セレブリティというもの”について考察した『セレブの現代史』という本は、非常に興味深い本です。そもそもセレブリティとは何者なのか。時代とともに変わってきた、そのあり様とは。我々はなぜセレブリティに憧れるのか。歴史的事実と、わかりやすい具体例を挙げながら、「セレブ文化」花盛りの今という時代を読み解き、私たちになるほどと思わせます。
昔はスターといえば「映画スター」を指し、その映画スターの誕生も20世紀初頭と、わりと最近のこと。当時は無声映画の時代だから、映画スターの声は想像するしかなかったし、映画草創期の映画には俳優のクレジットがなかった(!)そう。つまり、「俳優の名前」でお客さんが呼べるという事態は、まだ発見されてなかったんですね。そう考えるとびっくりです。
やがて映画は声も聞けるトーキーになり、リリアン・ギッシュなどのスターが現れ、以後、多くのハリウッド・スターが生まれたのは周知の通り。テレビが登場すると、スターは必ずしも「俳優」とは限らなくなり、「有名である」ことが憧れられる条件となって、セレブリティという存在が注目の的となっていく。
エルビス・プレスリーの時代になると、名前をつけた香水やタオルが売れるなど、セレブは個人というより「企業」と化して――といった話が時系列に語られており、「なるほど」&「へえ」と思う事実や分析がいっぱい。写真が少ないのは残念だけど、それを差し引いても、かなり面白く読みました。
セレブリティという言葉は、「くりかえされる」「頻繁な」といった意味から生まれたといいます。くりかえし名前が呼ばれるから有名になり、くりかえし名前が呼ばれることから、祝福する、という意味が含まれるようになり、くりかえすから脈拍が速くドキドキする、という意味にもなる。そんなふうに著者は書いています。
セレブは一夜にしてなれることがあるけれど、一夜でスターになるのは難しい。でも、現在、人々が憧れているのは、スターよりセレブであるような気がします。きらびやかなスター&セレブの話を読みながら、セレブリティとビジネスのつながりについて一考するのも、オツな時間かもしれません。
『セレブの現代史』
海野弘(文春新書)定価798円
お勧め度 ★★★☆☆
『セレブの現代史』を発行している文藝春秋のサイトはこちら。
http://www.bunshun.co.jp/
●マガジン見どころ、読みどころ
セブンティーン 16号
雑誌を読んでいる時は、自分の歳をすっかり忘れている私ですが、さすがに『セブンティーン』を読む時は、「お姉さん気分」になります。いや、ST読者から見れば「おばさん」なんだけどね。お姉さんってことにさせといてください……。そんな、あくまでお姉さんな私がセブンティーン16号で、「こりゃ大人でも、なかなか大変な問題であるよ、うんうん」と思って読んだ記事は、
元カレ、元カノ大研究
です。大人になると、同僚や友だち周りでつきあわない限り、会う機会って意外とないものだけど、学生の場合は学校で会っちゃったりするもんね。もしかすると、大人以上に対処方法、大変かも。近くて遠い微妙な関係の元カレ・元カノ問題の解決法、読む価値大ありと思います。
ボクたちの夏のモテHAIRアレンジ
は袋とじ。立ち読みじゃあ、かわいく見えるテクをお勉強できません。だから、必ず買って読んでね♪という編集部の意気込み、しかと伝わってまいりました。弾ける夏に向けて、いろんなヘアアレンジで、あらゆる場面でモテちゃってくださいませ。
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2006-06-27 | 固定リンク
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