身体は遠く。心は近く。理想的な純愛ストーリー『エンキョリレンアイ』
純愛ブームも「泣ける!」ブームも、いまひとつピンとこない私であります。そもそも愛とは「純」でなければならないのか。泣ける!を前提に読んだり観たりして、本当に感動できるのか――。
そんな疑問が頭から離れないので、「純愛」や「泣ける!」とキャッチコピーに書かれている作品で泣くことはほとんどない。笑うことはよくあるけどね。「お、ここで泣かせようとしているな」なーんて思って。我ながら、性格悪いですね・・・・。
しかし、ニューヨーク在住の作家、小手鞠るいさんの『エンキョリレンアイ』については、「純愛」と宣伝文句が躍っていたにも関わらず、とても興味深く読みました。というのも、この作品の主人公、花音(かのん)と海晴(かいせい)の出会いは「書店」というリアルな場所であったけれど、その後のメールを軸としたヴァーチャルな恋愛の進行は、これからの時代、もっと増えていくはずと思ったから。
書店員とお客さんという立場で出会い、一瞬にして惹かれあった二人。でも、翌日にはもう、日本とアメリカに。けれども、二人は遠距離をものともせず、ひんぱんにメールをやりとりして固い絆で結ばれ、心は至近距離に近づいていく。会えないのはせつないけれど、心はほかほかにあったかい――と思いきや、ある出来事がきっかけで、花音は、この愛が本物だったのか、ヴァーチャルなものだったのか、激しく悩むことになる。
最初の出会いは「ひとめぼれ」なので、この恋愛を「ヴァーチャル」と言うのは異論があるかもしれません。でも、おだやかでユーモアがあって、あたたかな海晴のメールの数々が、花音の心に沁みていくからこそ、花音は彼にのめりこんでいった。メールに書かれた言葉が真実かどうか。それは、どんなに信じても、ウソの可能性はゼロではない。だけど、それが真実で、そしてそれをお互いが真実だと信じられるなら、出会いがヴァーチャルか否かなんて、どうでもいい問題かも。遠距離恋愛中の人や、出会いを求めている人に、ぜひ読んでみて欲しい作品です。
一点だけ、無視できない不満があるとすれば、絵本作家になりたいという夢を持つ花音が絵本を出している出版社に就職しようとする点。これは私が出版業界にいるから、という個人的事情に起因する不満だとは思うけれど、作家と出版社の社員は、全く別の職業だ。たとえば、集英社だって、ファッション誌もあればマンガ誌もあるし、営業や経理や広告など、さまざまな仕事をそれぞれが一生懸命やっているわけで。作家になりたい→出版社に入りたい。こういう発想は、作家にも出版社社員にも、ちょいと失礼なんじゃないかしらん?
『エンキョリレンアイ』
小手鞠るい 著(世界文化社)定価1575円
お勧め度 ★★★☆☆
『エンキョリレンアイ』を発行している世界文化社のサイトはこちらです。
http://www.sekaibunka.com/
●マガジン見どころ、読みどころ
メイプル 7月号
今はミディアムボブにしている私だが、ロングヘアだった時期がそれこそロングだったもので、また伸ばそうか、いや切っちまおうか、と悩みに悩んで、はや一年。でも、やっぱりもう少し切っちゃおうかなあ、と思い始めています。というのも、私より、ちょっとお姉様方がターゲットの「メイプル」の7月号で、
おしゃれな大人は「ボブスタイル」主義
とボブを推奨していたから。黒木瞳さんを筆頭に、鈴木京香さんや天海祐希さんなど、ステキな女性たちは、そういえば最近、ボブですね。巻頭では、私と同い年の中村江里子さん(実は、子供時代、ある習い事で同じクラスだったのよん。ちょっと自慢)がエレガントなボブスタイルで登場していました。でも、ロングヘアの「まとめやすさ」も捨てがたいし、メイプル片手に、もう少し悩もうと思います。
私たち「時計だけは手を抜かない!」
という特集も、何か良い時計を一個買おうかしら、とちょうど思っているので、食い入るように読みました。ボーナスも近いし、時計購入を考えている方におススメの特集です。まあ、私は何度も言うけど、ボーナスとかないけどね。いろいろ欲しい時計がありますが、「オメガ」の定番「コンステレーション」の文字盤にカラーストーンを配した新作が、かなりかわいかったです。約56万円オーバー。うーむ、やっぱりさすがに悩むお値段ですね。でも、ステキ。もちろん、「カルティエ」その他の新作も要チェック!
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2006-06-06 | 固定リンク
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