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[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

[本&雑誌&マンガ]-ライター中沢明子がナビゲート!- BOOK&MAGAZINE クルージング

中沢明子
ライター。1969年東京都生まれ。インタビューやルポルタージュを手がけたり、書評を書いたり、近所の猫にちょっかい出したり。毎日、必ずどこかの本屋に出没し、いつも重い荷物を持っている。雑誌好きとしても局地的に有名で、週刊誌AERAにて「マガジン百名山」連載中。

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婚約した人、ボーナスで自分にご褒美を贈る予定の人。どちらにも読んで欲しい! 『ダイヤモンド・ジュエリー入門』

Book0530_1ジュエリーの中でもダイヤモンドという宝石は、一種特別な響きがあります。言うまでもなく、クイーン・オブ・ジュエリーであるブライダル・リングはダイヤモンドが「ちょこん」と付いているリングを指すし、マリリン・モンローも映画の中で「ダイヤモンドは女の子のベストフレンド」って言っていたし。そうでなくてもそれなりのダイヤを買おうと思ったら、お値段がお値段です。そりゃ、思い入れも格別になろうというものですな。
ところが、ダイヤモンドの買い方本って、ほとんどないんですね。「宝石図鑑」のような本はあるのに、「買い方」を教えてくれる本はすごく少ない。不思議です。

そんななか、つい先日発売され、「これこれ!」と私が食いついた本が『見る・知る・選ぶ 永遠のきらめき ダイヤモンド・ジュエリー入門』。著者は、日本が誇る世界的ジュエラー「ミキモト」に長年勤められたという山口遼さんです。ご存知の通り、ミキモトは真珠が有名ですが、ダイヤモンドにも力を入れています。だから、著者を信頼できるというのが、まずうれしい。そして、肝心の中身も素人にわかりやすく書いてくれています。
たとえば、ダイヤモンドの良し悪しを判断する基本中の基本、カラット/カラー/クラリティ/カットを意味する「4C」の説明も、ひと目でわかるカラー写真つき。唯一「人間の手」が加わる評価対象である「カット」についてのお話や、歴史的なダイヤモンドの逸話も読み物として、すごく面白かった!
そして、一番知りたい「買い方」についても、「良い店を見分ける方法」「鑑定書の見方」「ブランド名にまどわされず、じっくり良いものを探す」など、ダイヤモンドを買う前に読んでおきたいアドバイスがずらり。たとえば、ブランド物を買うなら、そのブランドがメンツにかけて作った品物をお買いなさい、と山口さん。いわゆるノーブランドの場合、同じクオリティのダイヤモンドがぐっとお安いけれど、デザインの好みもあるし、要は「本物を見る目を養ってから、じっくり選んでお買いなさい」ということでしょう。

もう少し過激な(?)「買い方本」では、宝石コンサルタントの長 勝盛さんによる『間違いだらけの宝石店選び』があります。こちらの本には、より具体的に「良い宝石商」を見分ける方法が書いてあって、聴診器を携帯していないお医者さんが信用できないのと同じように、最低限、ルーペやライトを携帯している販売員さんから買いましょう、とアドバイス。また、「裸石」を置いている店は石に自信がある店だ、など「へえ、なるほど」と思う「見分け方」を教えてくれます。

今回の2冊の本をバッグに忍ばせて、銀座、新宿から日本一の宝石街・上野御徒町へダイヤモンドを見に行ったところ、にわか知識ながら、値段だけでなく「石」そのものを見るようになったし、販売員さんにお話を聞かせてもらうのも楽しくなりました。ちなみに、ルーペを持って説明してくれた販売員さんは確かに例外なく懇切丁寧、予算と折り合う中でお勧めのダイヤモンドを理由と一緒に提案してくれましたよ。さらに付け加えると「裸石」をいくつも置いてあるお店は、“ルーペ片手の販売員さん”率が高かったかも?

婚約指輪を買う予定がある人はもちろん、自分へのギフトにダイヤモンドを考えている人も、ぜひこの本に目を通してからショップ巡りをして、一生の宝物となるダイヤモンド・ジュエリーに出会ってくださいね。

『見る・知る・選ぶ 永遠のきらめき ダイヤモンド・ジュエリー入門』。
山口遼 著(東京美術)定価1575円

お勧め度 ★★★★☆

『見る・知る・選ぶ 永遠のきらめき ダイヤモンド・ジュエリー入門』を発行している東京美術のサイトはこちらです。
http://www.tokyo-bijutsu.co.jp/


今週のもう一冊
『間違いだらけの宝石店選び』
長 勝盛 著(現代書林) 定価1224円


Book0530_3●マガジン見どころ、読みどころ

ノンノ・モア ウエディング 2006年秋冬版

もうすぐ6月。ジューン・ブライドの季節です。ジューン・ブライドな読者の皆さん、おめでとうございます。ジューン・ブライドをお祝いする読者の皆さん、お祝いやゲストドレスなど、何かと物入りですね・・・・。
さて、ウエディングを控えている女子、必読の雑誌といえば『ノンノ・モア ウエディング』。「2006年秋冬版」では、シャネルの個性的なドレス特集が必見です。特にブラック・ドレスがかっこいいな。ブラック・ドレスをお色直しに着るなんて、粋だわ~。
付録は「やっぱりハワイでウエディング!」と「スケジュール&マネーノート」の2本立て。今年中に結婚する予定はまったくなくても、結婚資金用貯金の参考になりそうです。
もちろん、ウエディング・リングの情報も満載。私が「あ、これいいなあ」と思った、好みのステキなリングは「デビアス LV ジャパン」のでした。値段は336万円でした・・・。

 
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2006-05-30 | 固定リンク | コメント (0)

漫画家・いのうえさきこさんが、キャバクラ嬢に決死の覚悟でモテ道を学ぶ『嫁(い)っとかないと。』

Book0523_1 ベタな女の子らしさを前面に出すのが恥ずかしい、引っ込み思案な性格が災いして(?)、なんとなく結婚しそこなっている――そんな20代から30代の女子にお勧めのマンガがあります。漫画家・いのうえさきこさんのコミック・エッセイ『嫁(い)っとかないと。』であります。
とりわけ、マンガや音楽や映画などにどっぷりハマった経験のあるタイプ(私はこのタイプを“サブカル教信者”と命名してます。もちろん、私もそうです・・・・)は、シンパシーを感じちゃうはず!
家にひきこもりがちな(そりゃそうだ、漫画家ですから)いのうえさんは、最近、「嫁にいきたい」と思い始めました。そうはいっても、チャンスはおいそれとやってこない。というわけで、結婚へ向かって走り出してみたものの、半信半疑でパワーグッズを買い、疑いの視線バリバリで占いに行き、合コンに行けば右往左往。「モテ道」を学びに行ったキャバクラでは、「おっさん目線」になって、キャバクラ嬢のかわいさと手練手管にノックダウンされる始末・・・・。「うわはは、何やってんだよ」とツッコミつつ、ちょっとキュンとなってしまいます。わかるよ、わかる。うんうんうん。つい、おどけちゃうんだよねぇ。

結婚に幻想を持っているわけでも、絶対にしたいわけでもないけれど、「一度は結婚したって悪くないかも」と思い始めた、いのうえさん。本心は大真面目だ。でも、長い年月の間に育まれた、ギャグ体質と物事を斜めに見る目線が、モテ道のジャマをする。
むむむ、健気な彼女のトライ&エラーを笑ってしまっていいのだろうか。ま、笑ってしまうんだけどね。いのうえさんも、読者に笑ってもらわなきゃ困るだろうし。ただ、濃い目の関西キャラの「おかん」から日々「いつになったら嫁に行くの」と言われ続ける様子は、身につまされちゃうって人が多いんじゃないかなあ。
結婚しようがしまいがどっちでもいいじゃん、と思いはすれど、いのうえさんも少なからず「おかん」や「おとん」の喜ぶ顔が見たいのかもね。

また、残念ながら現在発売中の『YOU』で最終回となった4コママンガ「いぬまん。」も、たっぷり収録されているので、犬のアントン君ファンは「買っとかないと。」の一冊です。

『嫁(い)っとかないと。』(集英社)定価998円
いのうえさきこ 著

お勧め度 ★★★☆☆

『嫁っとかないと。』の詳細はこちらへ。ご購入もしていただけます。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4087804283

Book0523_2 ●マガジン見どころ、読みどころ

ノンノ 11号

『ノンノ』は今年で35周年を迎えました。私と2歳違いなのね。息の長い雑誌であります。これもひとえに、読者の皆様の応援あってこそです。そこで、『ノンノ』から読者の皆様に「ありがとう」の気持ちを込めて、11号には「コーチ」とコラボした特製カードケースがもれなくついています。ドラッグストアやレストランのポイントカードが24枚もしまえるから、かなり便利ですよー。
それから、私の大好きな藤澤恵麻ちゃんのハワイロケや、とじ込み保存版の「二重も一重・奥二重も絶対かわいくなれるBOOK」などは、10代をとっくに終えている女子にも、ぜひぜひおススメ。読み物系では、「世界の『恋とH』のぞいてみたい!」という特集記事の「世界の20歳の女の子」のリアルレポートが興味深いです。
それにしても、ハワイかー。ああ、今すぐ行きたいなあ。

 
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2006-05-23 | 固定リンク | コメント (0)

人生は、誰であってもままならない。老いも若きも、それぞれジタバタ。ユーモアと冷徹な観察眼で描かれた、冨士本由紀さんの最新刊『圏外同士』

Book0516 s-woman.netの読者の皆様、初めまして! 
今週から、本&雑誌のご紹介をさせていただくライターの中沢です。毎週、いろいろなジャンルの本をクルージングし、その本について愛情と独断と偏見でもって、一言、二言、書かせていただきます。本や雑誌について皆様と、時に激しく、時にまったりと意見交換できたら、とってもうれしいです。お忙しいとは思いますが、よろしければ、毎週このページにお立ち寄りくださいませ。

さて――第1回目の本は何にしよう?と、たくさんの本を買い込んで、うんうん唸って、悩みに悩んだ。そして、最終的に「最初の一冊」に冨士本由紀さんの最新刊『圏外同士』をチョイス。いくつもの面白本&ステキ本をおしのけての一冊です。面白くないとは言わせません!

夢破れたデザイナー志望の夏日乃絵と、男としてもビジネスマンとしても魅力に乏しい定年間近の雇われ社長、蕪木秀一郎。この接点のなさそうな、いや、事実、全く接点のない人生を歩いてきた"圏外同士"の二人は、ある日、秀一郎のちょっとの勇気と、乃絵のちょっとの弱気が絶妙に交差した瞬間、同じ職場で働く"圏内同士"の人間関係に。ただし、それは秀一郎が望んだ「恋愛」という"圏内同士"ではなかったものだから、乃絵にとって単に「食い扶持」を世話してくれたオジサンに過ぎない秀一郎は、愛憎半ばのセクシャルハラスメントをどんどんエスカレートさせていって・・・・。

乃絵の夢が破れる痛々しい様子や、力ある者にこびへつらい、部下にはことのほか尊大な秀一郎の無様さを、冨士本さんはユーモアでくるみながらも、冷徹な視線でリアルに描く。また、見え透いたおべんちゃらと、背筋も凍る意地悪をするっとやってのける会社の人間たちの描写もリアル。クールで都会的な雰囲気の会社で働いている人は、「いないよ、こんな人たち」と思うかもしれないけれど、「いるいる、いるよね、こういう人たち」とうなずく人も多いはず。そして、「っていうか、ひょっとすると、私もやっている!?」と、ハッとするかも。もとより、口の悪い私など、いろんな場面で冷や汗たらり、だ。

ちょっと前なら「乃絵目線」で読んだと思うが、30代も後半に突入した私は、意外にも(?)「秀一郎目線」で読む場面が多かった。手揉みしながら、力ある者にしがみつく秀一郎の生き方を、無様だ、と笑って済ませるのは簡単だが、それは不遜というものだろう。そうした生き方を「間違っている」と無邪気に言うことは私には出来ないし、そんな秀一郎に見切りをつけ、自分の世界に生きがいを見出す家庭内別居状態だった妻の気持ちもまた、わかるような気がした。なぜなら、中原中也じゃないけれど、汚れちまった悲しみに、なすところもなく日が暮れる日があることを、もう知ってしまっているからだ。

絶妙なストーリーもさることながら、「階層」のディティールのあぶりだしが秀逸な本作。「階層」を緻密に描く作家として、私が真っ先に思い浮かべるのは桐野夏生さんだが、これからはこの点でも冨士本さんの作品に注目したいと思う。ただし、冨士本さんは寡作の作家なので、次の作品が届くのはいつになるのかなあ・・・・。
一つだけ気になったのは、秀一郎の会社の人々に比べ、乃絵を助けるファッション業界者の描写が「良い人」過ぎるように思えたこと。というわけで、お勧め度は★4つです。

『圏外同士』(集英社)定価1680円
冨士本由紀 著

お勧め度 ★★★★☆

『圏外同士』の詳細はこちらへ。ご購入もしていただけます。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4087748014

Book0516_2 ●マガジン見どころ、読みどころ

BAILA 6月号

雑誌好きの不肖・中沢が、集英社の女性誌への意見・感想を勝手気ままに述べるプチコーナー「マガジン見どころ、読みどころ」。気分次第でお届けいたしま~す。
さて、先週末に発売された『BAILA』6月号は5周年記念特別号。付録に、スワロフスキー・クリスタル・ストーンつきのハートチャームがついてます。
ジーンズ好きの私が真っ先に読んだのは、BOOK in BOOK「オール・アバウト・最愛デニム」。ジーンズ、何枚持ってんだよ!と自分で思うが(そして、そのわりに、いつも同じジーンズ履いているけど)やっぱりまた欲しくなっちゃった。最終ページに「掲載ジーンズ一覧」が載っているのが親切丁寧な特集であります。
それと、今年はワンピースがマストだから、スタイリスト・辻直子さんのワンピース集中講座も良かったよ。辻さんのスタイリングはキュートで大好きだから、すでに2枚買っちゃったのに、また買っちゃいそう。その他、「横顔」がきれいに見える、まとめ髪の特集も読んで損なし。大人っぽいアレンジがステキでした。

 
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2006-05-16 | 固定リンク | コメント (2)

 
 
 
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