
韓国映画史上最高の制作費180億ウォン(22億円)を投じた超話題作『TYPHOON(タイフーン)』の来日記者会見が3月6日、東京・帝国ホテルにて行われた。韓国の人気四天王の一人、主演のチャン・ドンゴンを筆頭に、出演者、監督らが出席。
「最近は、みなさんとお会いする機会に恵まれていて、大変うれしく思ってます。今回は、韓国の仲間たちと一緒に撮った作品で、是非一人でも多くの方に見てもらいたいと思ってやってきました。ご声援、どうぞお願いします」
と、真っ先に挨拶したのは海賊シンを演じたドンゴンだった。礼儀正しく紳士的、なおかつ笑顔を覗かせる余裕もあり、リラックスした雰囲気の中、会見がスタート。
物語は、朝鮮半島全体を消滅させるという計画を進める脱北者、海賊シン(チャン・ドンゴン)と、それを追うエリート海軍の将校カン(イ・ジョンジェ)の、追跡劇を中心に展開してゆく。さらに、計画決行の引き金となる生き別れた姉との再会、そしていつしか友情を通わしてしまう、シンとカン。ふたつの巨大なタイフーンが荒れ狂う海で、ふたりの男の運命が激突。南北分断、悲劇を描く最高傑作にして最高の話題作!
「実は最初、この映画の出演を決めた時は、脱北者の役というよりも、“海賊”という役どころに惹かれてたんです。ですから、撮影前にシンという男の人物像を頭の中で形成する時も、海賊ばかりを意識してました。例えば言葉遣いであったり、身ぶりだったりとか。ところが実際に脱北者の人たちに会って話を聞いてから、その考えが変わったんです。私が演じるシンは、上辺だけをとりつくろって演じるものではない、と。撮影が終わってからというもの、これまで以上に脱北した人たちに関心を抱くようになりましたね。きっとこの作品を見る日本のみなさんも、この映画を通じて南北の問題に関心を持って頂けると思いますし、他人事ではないと感じるはずです」。
(シン役/チャン・ドンゴン)
「率直に言いまして、全部が全部大変な作業でした。自分でシナリオを書いておきながら、なんでこんな風に書いてしまったのか、そう思うぐらいに。技術的にも難易度の高いシーンが多かったので、撮影中は休まる暇もないほどでした。この映画を作るきっかけになったのは、北朝鮮から脱北し、南へ渡ってきたある家族に会ったことです。その家族の姿に感銘を受けたからです。私の父は北朝鮮出身なので、この作品を作る上で心情的にもたくさんの励ましをもらうことができました。現実にこのような形で苦しんでいる人々がいるんだということを、皆様に伝えたかったのです」
(監督/クァク・キョンテク。代表監督作は『友へ/チング』)
「私が今回演じた役どころは、チャン・ドンゴンさん演じるシンと長い間離ればなれになっていた姉でした。一番印象に残っているシーンは、弟と再会するところ。言葉にするのは難しいほどの感情がわき起こってきて、今でもすごく心に残っています」
(チェ・ミョンジュ役/イ・ミヨン)
「これまでの僕は、どちらかといえばコミカルで、またロマンスを多く演じてきました。これからはもっと男性的なキャラクターも演じてみたいという気持ちが強かったので、今回の役の話を頂けた時はすごく光栄に思いました。演じるカンという男は、元UDT/SEAL(米海軍特殊部隊)の経歴を持ち、そして国家のために海賊シンを追跡する使命を背負った韓国海軍の将校。なにせ強い男性像なので、撮影前、それからしている最中もトレーニングに励みました。そのお陰で、よりしっかりした筋肉がついたと思うし、カンを演じる上でもベストは尽せたと自負しています」
(カン・セジョン役/イ・ジョンジェ)
本作は、昨年12月14日に韓国で封切られ、オープニング週算はなんと180万人! 韓国映画歴代ナンバー1の動員記録を樹立した超大作です。この勢いに早くもハリウッドが注目し、すでにアメリカ、カナダでの公開も決定している。そしてここ日本では、4月8日より全国東映系よりロードショーが控えている。
家族に対する深い愛が故に、大仕掛けな復讐に燃える海賊シンと、朝鮮半島を守るべく、国家のために追跡するカン。ラストに展開する「敵」から「友情」へと変化する瞬間は、見ていて胸をえぐられる思いになる。
(取材・文/永原由香子)
『タイフーン』
4月8日より全国ロードショー公開
http://www.typhoon-movie.jp/
(配給:東映)
*写真向かって左から
クォク・キョンテク
イ・ミヨン
チャン・ドンゴン
イ・ジョンジェ
ディヴィッド・リー・マキニス
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