神楽坂にある甘味処『花』。(新宿区)

近頃、ひそかに“神楽坂ばやり”のようで、おいしいフランス料理店や、有名ショコラティエのアイスクリームの専門店など、新店が続々とオープンしています。…と言いつつも、下見の帰りについふらりと寄ってしまうのは、行きつけのお店。今日は、大通りから一歩入った所にある『花』という甘味処をご紹介しますね。
神楽坂という花街にふさわしい佇まいの外観。引き戸を開けると流れてくる、情緒あふれる長唄、店内に美しく飾られた季節の花々――訪れるだけで「日本に生まれてよかった」なんて思いながら、ほっと一息つけるなごみの空間です。自宅の1階を甘味処にしているという女将さんの名前は、本橋みちこさん。今から30年前、「食道楽の食いしん坊」だという彼女が、「おいしい甘味処が欲しくて作ったのが『花』」なのだとか。
席につき、サービスで淹れてくれてくれるほうじ茶のおいしいこと! それをしみじみ味わいながら、私たちお客はメニューとにらめっこモードに。
具がこんもりのった「クリームあんみつ」(¥750)が、お店いちばんの人気者。開店当時からお願いしているという職人さんがこしらえる塩気のきいた自家製餡や、ミルク感たっぷりのバニラアイス、天草から作った寒天に、黒蜜がかかった色とりどりの果物をからめていただきます。
さらに『花』の評判を高めているのが“白玉”。注文を受けてから粉を練り、茹でるというそれは、艶があって、モチモチぷるるん。個人的には、北海道産の小豆をふっくら炊いたのと合わせていただく「白玉ぜんざい」(¥700)がおすすめです。
「5月は“藤娘”の日本人形に、のれんも藤の模様、生けるお花も藤や牡丹。6月になれば紫陽花に……」と、月ごとにお花のテーマを作り、店内にそれを美しく生ける女将さん。清掃にも接客にも厳しく、いつ来ても店員さん全員が、最高のおもてなしをしてくれます。
「普段は取材お断りだから」とか、顔写真をお願いすると「うちは顔で売ってるんじゃないから」とか、厳しいセリフもポンポンおっしゃる女将さんだけど、なんだか妙に心惹かれてしまう。こんな風に、江戸っ子ならではのちゃきちゃき感と深い愛情が、お客みんなを包み込んでしまうから、“昔からの常連さん”であふれているのかもしれません。
住所 東京都新宿区神楽坂6の8
電話 03(3267)5478
営業時間 12時~19時30分、(土曜)~18時30分
休み 日曜・祝日
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2008-05-17 【カフェ】 | 固定リンク
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