ふらりと気軽に行きたいビストロ『zoshigaya miyabi』(豊島区)

週に1度はお茶をしたり食事をする、お取り寄せコラム担当の奥田さんから「いっしょに行こう」と誘ってもらったのが、雑司が谷に今年2月末に誕生したばかりの、「zoshigaya miyabi」。雑司が谷ってどこ? と疑問を抱く方がいらっしゃるかもしれませんが、じつは池袋から歩いて10分くらい、この6月には東京メトロ副都心線も開通するから、今まで以上に渋谷や新宿からもすぐ、という隠れ便利スポット。個人的には、鬼子母神境内で開かれる“手創り市”をひやかしに、ときどき足を運ぶ場所でもあります。
青々とした木々が生い茂る鬼子母神の目の前に突如現れた、ムードがあって、とてもスタイリッシュな空間。ジャズが心地よく流れる店内には、カウンターとテーブル席が4卓ほど。広さのわりに座席数をぐっと抑えたぶん、お客さんのひとりひとりが、ラウンジに来たような感覚で、ゆったりと時を過ごすことができます。おまけにガラス張りの店内から臨む緑いっぱいの景色も、最高のアートに。
お店を切り盛りするのは、平岩さんご夫妻。ご主人の隆さんは、「ホテルオークラ東京」で経験を積んだ後、在ニューヨーク日本総領事館公邸料理人、そして2005年からは在ノルウェー日本大使館公邸料理人として海外に赴任していた腕利きのシェフ。昨年の帰国をきっかけに、ずっと「住み心地がいいな」と思っていた雑司が谷に念願のお店をオープンしました。それも夫婦2人だけで営む、地元に根づいたビストロを。
可能な限り広くしたという天然木のカウンターと、まるでソファのように座り心地のいいスツール。席につくと、目の前で一流シェフの料理する姿が楽しめるのが、最初に胸に飛び込んでくる感動です。そして、神奈川の三浦や千葉の八街などの契約農家から直送されるお野菜、こだわりのあるお肉やお魚、さんざん飲んで、ものすごくおいしいと思ったものだけを集めたワイン。スペシャル感がありつつも、それが良心的な価格で楽しめることにも、また感動です。
何はともあれ、お疲れさまの「グラスシャンパン」(¥800~)を1杯。前菜として、日替わりで3種類ほど登場するスープの中から、10種以上の野菜が入った「根菜・キャベツ・チキンのスープ」(¥800)、田舎風お肉のテリーヌ「パテ・ド・カンパーニュ」(¥800)をチョイス。ちょっとお腹がふくれたところで、カーボロネロ(黒キャベツ)やブロッコリーロマネスク、赤軸ほうれん草など、珍しいお野菜を鋳物鍋で蒸し焼きした「野菜のポットロースト」(¥1300)を。これは、野菜が本来持つ甘みや旨みなどがぎゅっと閉じ込められた、岩塩をちょっぴりつけていただくシンプルな料理です。そしてメインは、骨までしゃぶりつきたくなるほど柔らかなお肉と、バルサミコやフォンドボー、玉ねぎなどを煮込んだソースとのマリアージュが絶妙な「豚スペアリブ マーマレード煮」(¥1300)。こちらを、果実味が強く、しっかりとしたボディの「グラスワイン(赤)」(¥500)とともにいただきました。
赤ワインをたっぷり使った「鶏のレバー煮」(¥600)や「牛ばら肉黒ビール煮込み」(¥1800)など、この店には、“かなり飲んべえ”だという平岩さんご夫妻ならではの、アルコールがぐいぐい進むメニューも充実しています。フランス料理は、ともすると、濃い目でパンチのある味付けに転ぶことも多いけれど、『miyabi』の料理はそれとはまったく正反対。ホテル経験のあるシェフだからこそ、まるみのある、やさしい味に仕上がっています。そう、“毎日でも食べたくなるフレンチ”なのです。ご主人曰く「お店のデザインはかっこよくしちゃったけど、じつは2人ともわいわいやるのが好きなタイプ。普段着のまま来ていただいて、楽しくおしゃべりしながら食べて、飲んでもらえたらうれしいです」。
住所 東京都豊島区雑司が谷3の9の9
電話 03(6906)5472
営業時間 18時~23時30分(LO22時30分)
休み 不定休
http://www.zo-miyabi.jp
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2008-04-05 | 固定リンク
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