皇居が見える優雅なカフェ テラス『東京會舘』(千代田区)

皇居が目の前という最高のロケーション。たくさんの美術品があちこちに飾られた館内。入ったとたんに感じる優雅な空気――『東京會舘』は、日常の喧騒からちょっと離れた贅沢な空間。それもそのはず、大正11年に誕生したここは、国内の政財界のトップはもちろん、海外の首相や女王などが訪れた、日本で初めての“国際社交場”。最近では“芥川賞・直木賞”や“日本ミステリー文学大賞”といった授賞式が行われる場所といえば、ピンとくる方も多いかと思います。
そういうと、なんだか近づきがたい気もしますが、『東京會舘』は上質な中にもなぜか、ふらりと足を運びやすいところがあるからふしぎ。聞けば、創業者の藤山雷太氏が、「貴族のための設備ではなく、あくまでも民衆のための社交場」というコンセプトをを唱えていたそうで、ずっと昔から館内に染み渡っている“おもてなしの心”が、その雰囲気を生み出しているのだと思います。
観劇の前や目上の方との待ち合わせによく利用しているのが、1階にある皇居に面した「カフェ テラス」。“金冠”と呼ばれる四つ葉のクローバーをあしらった照明や、高貴の色とされる江戸紫色で統一されたインテリア、特注のイスや、老舗食器メーカーの「ノリタケ」に別注したという食器……そこにあるものすべてが、他では見られないオリジナル。何気なく“いいもの”を見たり触れたりすることで、自分の気持ちも所作もしゃんとしてきます。
「今日はお茶だけに…」なんて思っていても、長居するうちにデザートや食事をお願いしてしまうのも、このカフェ テラスの魅力であり魔法です。
歴史のある看板メニューといえば、「マロンシャンテリー」(¥1050)。こちらは、海外での修行経験もあった初代の製菓長が、山をイメージして作られたお菓子“モンブラン”をベースに、日本の富士山を思い描いて考案したものだそう。ほどよい甘みとリズミカルに絞り出したデコレーションが特徴的な生クリームの中には、ふわふわのスポンジ生地と栗を裏ごししたものが、たっぷりと詰まっています。“アジアのブルーマウンテン”との呼び声高い、インドネシア産の豆を使ったコーヒー「トアルコトラジャ」(¥1050)とともにいただきました。
ケーキはもちろん、「東京會舘」オリジナルのパンも、じつは密かに大好きなメニュー。いつもは、「スウィートプラザ」と呼ばれるテイクアウトコーナーで、「カレーパン」(¥126)をぱっと買うことが多いのですが、ゆっくり食事できる日は、自家製の食パンを使った「クラブハウスサンド」(¥1680)をオーダー。特製ソースをからめたチキンと、カリカリに焼いたベーコン、しゃきしゃきのレタスなどをはさんだそれは、一般的なクラブハウスサンドとは対照的。繊細で上品な味わいです。
窓が大きく作られているぶん、カフェの中にいながら空が身近に感じられる東京會舘のカフェ テラス。さらに今回の取材でお世話になった係の方によると、「1階には、猪熊弦一郎氏のモザイク壁画、螺旋階段を上がった2階には、著名な作家たちによる個展が開かれるギャラリーもございます。カフェにお立ち寄りになられた際は、館内のあちこちに飾られた美術品もぜひごらんになってください」とのことでした。
住所 東京都千代田区丸の内3の2の1
電話 03(3215)2111
営業時間 10時~22時(土日祝~21時30分)
休み なし
http://www.kaikan.co.jp
*料金には10%のサービス料が加算されます。
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2008-03-29 【カフェ】 | 固定リンク
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