滋味あふれるパンカフェ『sana』。(三鷹市)

先々週アップした『タタン』の渡部まなみさんから、「私がいちばん好きなパン屋さん。カフェもあるのでぜひ行ってみてください」と教えてもらったのが、三鷹市にある『sana』。あの有名な“三鷹の森 ジブリ美術館”から歩いて5分くらいのところにあります。見た感じは、“街の中にとけこむパン屋さん”。中に入ってみると――手作り感漂う店内は、手前にパンを置くためのショーケースがあり、その奥に、テーブル4卓ほどのカフェスペースが。なんだか、すごくおいしそうな気配がします。
ご近所さんたちがひっきりなしに訪れ、棚に並んでいたパンたちが、午後2時だというのに、みるみる少なくなり、あれよあれよという間になくなっていく。売り切れないか心配しつつ、私はカフェスペースへ。
聞けばここは、最近巷に増えてきた“パン屋さんとカフェ”を組み合わせたお店ブームの始まるずっと前、6年前から長浜さんご夫妻が開いた空間。当時、パン職人だったご主人は、市販のパンには、味をよくするためにたくさんの“余計なもの”が入っていることに疑問を感じ、『sana』ではそれらをそぎ落とし、シンプルさを追求したパンだけを作ることにしました。
カフェの担当は奥様。ご主人の作ったパンに合う食べ物を提案することで、“お食事としてのパン”をもっと広く知ってもらうためです。
オープンキッチンからは、焼きたてパンの鼻をくすぐるいい匂いが。さっそく、ご夫妻がほれ込んだ「東毛酪農」のバターとメープルシロップをかけたトースト「メープルバター」(¥320)と、風味豊かな「東毛酪農の低温殺菌牛乳」(¥280)をオーダー。中の水分はそのままに、表面だけをカリカリに焼いたパンをほおばると、口の中であつあつのバターやメープルシロップがじゅわっと溶け出す。身も心も満たし、笑顔にしてくれるおいしさです。
単品メニューも充実していますが、セットもおすすめ。たとえば、6種以上ある中からお好みのサンドイッチを選べる「サンドイッチセット」(¥680~)は、日替わりのスープやヨーグルトがついてきます。注文したのは、無農薬野菜入り“たっぷり野菜のクリームチーズサンド”。本日のスープは、蒸し煮したお野菜とお豆がたっぷり入ったトマトベースのスープです。
パンの軸となる小麦粉は国産、全粒粉は契約農家から届いたもの。酵母は、パンの種類によって数社の天然酵母などを使い分け、野菜や調味料だって、生産者の顔が見える安全なもの。お店を始めるから材料にこだわって……というのではなく、長浜さんご夫妻の場合は、ずっと前から当たり前のように“質のよい素材”を使って、生活を営んできた様子。
と、いろいろ書きましたが、材料がどうのこうの、というよりも、石床窯で焼いた滋味あふれるパンやじっくり煮込んだスープ、ていねいに淹れた飲み物……『sana』で作られたものは本当においしくて、本能的に食べたくなってしまう、そういう感じです。
野生のブルーベリーを使った「ブルーベリーのベーグル」(¥260)に「ローズマリーと岩塩のスキャッチャータ」(¥120)。フランスのルヴァン種を使った「バゲットルヴァン」(¥180)、「チャバタ」(¥90)、「パンドゥミ」(1/2斤¥190)。店頭に並ぶパンの、これはほんの一例。
こんなパン屋さんが近所にあって、みなさんの日常に溶け込んでくれたら……と思う今日この頃です。
住所 東京都三鷹市下連雀1の9の11
電話 0422(49)5844
営業時間 10時~18時(パンの販売は~19時)
休み 月曜・火曜
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2008-02-02 【カフェ】 | 固定リンク
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