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[カフェ]-ホッとなごんで、ゆったり笑って- ゆきののCAFE&DINING OUT

広沢幸乃
美味しくって、心からホッとできるカフェやレストランを日々探し続けるライター。みなさんにとっての“とっておきのお店”がありましたら、ぜひ教えてくださいね。
コメントお待ちしています!

*いままで紹介したお店は、『ゆきのカフェBOOKMARKS』でご覧になれます。

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今、注目のパティスリー『ドゥ パティスリーカフェ』へ。(目黒区)

Cafe080126_1

Cafe080126_2 目黒通り沿いにある“都立大学駅付近”は、東へ行けば中目黒や渋谷があるし、西へ向かえば自由が丘がある。そう、有名かつ老舗のパティスリーが軒を連ねるエリアです。
その激戦区地に、2007年12月1日にオープンしたのが『ドゥ パティスリーカフェ』。

パティシエを務めるのは菅又亮輔さん。地元新潟の洋菓子店で働いていた彼は、ある時、店主のすすめで海を越え、パリへと渡ります。さらに地方ならではの伝統菓子を学ぶためにアルザスやノルマンディ、リヨン地方のローヌアルプなどを3年かけてめぐり、帰国。さまざまなパティシエたちに影響を与え続ける「ピエール・エルメ サロン・ド・テ」にてスーシェフ(副料理長)として活躍した後、今に至るという、若いながらも華々しい経歴を持った人物。さまざまなパティスリーでお菓子の“伝統と進化”の両面を学んできた彼が作るお菓子たちは、柔軟性や創造力にあふれ、なおかつおいしい。これらショーケースに並ぶ商品すべてを、併設のカフェでいただくことができます。

私がオーダーした半円型の「カフェノワゼット」(¥450)は、舌の上でふわっととけてなくなるほど軽いムースの食感と、カフェとヘーゼルナッツの力強い風味が魅力的なケーキ。「コーヒー」(¥500)とのマリアージュも秀逸です。さらに、しっとりとして軽い食感の生地で他ではあまり見ない「ふんわり軽いクリーム」を包み込んだ、色とりどりの「マカロン」(各¥200)も、斬新な発想で私たちに夢と驚きを与えてくれます。

味もデザインも研ぎ澄まされたスイーツに、黒を貴重にしたスタイリッシュな店内……そうなると、ちょっぴり敷居が高く、特別な日にだけ足を運ぶ場所――そんな風に思えてしまうけれど、『ドゥ パティスリーカフェ』は違います。華やかなお菓子はもちろんのこと、シェフ自身が小さい頃から慣れ親しんだスイーツが大好きだからこそ、上部にもソースが隠れた「プリン」(¥300)や香ばしいナッツがアクセントの「シュークリーム」(¥200)などのオーソドックスなメニューが、“看板スイーツ”として位置づけられている。とても身近でフレンドリーな“街のお菓子屋さん”なのです。

Cafe080126_3 「生き物であるお菓子を、おいしいなと思った素材を使って、最高のタイミングで手をかけ、作っているだけ」。おいしさの秘密が知りたくて、素材のこだわりやお菓子の創り方などを質問攻めにしていた私に、菅又シェフが発した言葉です。
おいしいものを作る人は、素材に命を吹き込むふしぎな能力を持つ――改めてこんなことを実感したのでした。

住所   東京都目黒区八雲1の12の8
電話   03(5731)5812
営業時間 10時~19時30分
休み   不定休

http://www.deux-tokyo.com

 
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2008-01-26 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

女の子がひとりで営む『タタン』。(武蔵野市)

Cafe080119_1

Cafe080119_2 「ひなた焼菓子店」に「レリーサ」「歩粉」、そして「ハリッツ」……かわいい女の子が独立して、自分のお店を開いたのを知ると、どうしても取材と応援をせずにはいられないのですが、またひとつ、そういうお店を発見しました。吉祥寺にあるそのお店の名前は『タタン』。路地裏にある一軒家の1階で、こじんまりと、でも力強く自分の味を表現しているお店。店主は渡部まなみさんといいます。

カフェやケーキ屋さんでパティシエとしての経験を積み、母親がそうしているように、自然とひとりでお店を切り盛りすることを頭に描いていた渡部さん。最初はなんと駐車場にテーブルを出して、手作りのお菓子を並べていたそう。だんだんとそのおいしさが近所で評判になり、ファンのひとりだった大家さんが「うちでひと部屋余っているから使ったら?」と声をかけてくれたのが、念願のお店をもつことになった、ひょんなきっかけ。あふれる緑に覆われたその場所を、物置だった空間の外側に看板をつけたり、自分で床を張ったりしてプチ改造。2007年の6月から『タタン』をスタートしたのです。

持ち帰り専門の『タタン』――今日は営業時間外におじゃまし、口コミのきっかけとなった「チーズケーキ」(1/2本¥1500)を作る過程を見せてもらいました。酸味や塩分を極力抑えたクリームチーズにサワークリーム、そこへマスカルポーネのチーズを加えるのが『タタン』流。バニラビーンズやお砂糖、卵などを加えて、根気よくカスタードクリームのような黄身色になるまでかき混ぜて生地を作り、オーブンで湯せんにかけながらじっくり焼き上げます。全体の75%がチーズというそれは、重量感があり、バニラの香り高さが特徴。おまけにとってもしっとりしているから、驚くほどなめらかな口どけです。オープン前から行列ができるほどのチーズケーキは、1日15本だけの限定生産です。

Cafe080119_3 古い机や飾り棚が並べてある8畳ほどの空間も、渡部さんは上手にレイアウト。玄関を入ってすぐが販売スペースになっていて、今朝焼いたばかりの焼き菓子たちがずらりと並んでいます。バターをふんだんに使ったガレット風の「サブレ」(¥180)やほろほろと口の中でとろけるスノーボールクッキー「mikaduki」(¥380)、それから「紅玉のタルト」(¥380)など、季節の移ろいにあわせたメニューも登場します。ごくごくシンプル、でも、よくよく聞けば上等でこだわりのある材料で作る、素朴だけど滋味深い味わい――ていねいに淹れたお茶のそばに添えておきたい存在です。

『タタン』のお店の由来について聞くと、「りんごのお菓子“タタン”はあこがれのお菓子。いつか最高のものを作れたら、お客さんに食べてもらいたいんです」と、おっとり語る渡部さん。私はその日を、心待ちにしています。
渡部さんが淹れてくれた熱いお茶を飲みながらの取材は、彼女の人柄や作るお菓子と同じく、陽だまりのように暖かな時間でした。

住所   東京都武蔵野市吉祥寺本町2の7の3
電話   0422(26)7570
営業時間 12時~売り切れ次第終了
休み   月曜・火曜(祝日の場合は営業)

 
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2008-01-19 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

フィンランドが味わえる『moi(モイ)』。(武蔵野市)

Cafe080112_1

Cafe080112_2国名に “ランド”とつく国は、私にとってもの静かで美しい自然がいっぱいで、妖精たちがひっそり暮らしていそうなイメージ。なかでも今回は、特にファンの多い“フィンランド”をフィーチャーした『moi(モイ)』にご案内しますね。お取り寄せコラム担当の、奥田さんからのご紹介です。

もともとは荻窪にあった『moi(モイ)』ですが、昨年末、吉祥寺の中でもおしゃれな通りとして有名な大正通りに場所を移しました。新たな北欧風ワールドを生みつつあるこの界隈、お隣には、スタイリストさんたちが絶大な信頼を寄せる雑貨店『サンク』だってあります。
まるで現地の街並みを思わせるような清潔感あふれる『moi(モイ)』に一歩足を踏み入れると、左手にはポストカードや北欧雑貨を扱う小さなショップ「コルッティ」。その先には、すてきなカフェがあります。
美しいフォルムの“アルヴァー・アールト”チェアをメインに構成した空間は、木の持ち味を生かしたやわらかい雰囲気。“余計なものをそぎ落としたシンプル”ではなく、“使いやすさや居心地のよさを追求したシンプル”だから、快適さは格別です。2人掛けのテーブル席のほか、じっくり勉強や読書に没頭できるカウンター席もあります。


Cafe080112_3 フィンランドは、食生活だっていたってシンプル。じゃがいもにきのこ、サーモン、夏の間に収穫するベリー類にライ麦のパンなど、身近で採れるものが中心なのだとか。
その味をダイレクトに伝えてくれるのが「サーモンの北欧風タルタルサンド」(¥800)。トーストしない厚手のライ麦のパンに、サーモンとディル(ハーブの一種)を混ぜたタルタルソースをはさんだもの。ふかしたジャガイモやヨーグルトも添えてあるワンプレートメニューは、素朴でなんともやさしい味わいです。

とそこへ、コーヒーのいい匂い……聞けばその正体は、オーナーの岩間さんが、徳島で自家焙煎コーヒー店を営む友人から取り寄せたコーヒー豆。お客さんから注文を受けてから挽き、ハンドドリップでじっくり淹れたそのおいしさといったら――コクと深みは十分なのに、えぐみや渋みがなくまるみのある口当たり。料理の邪魔をしないバランスのとれた味わいです。私は甘酸っぱいベリー類にきめ細かなスポンジケーキ、アイスクリームやヨーグルトをかけた「トライフル」(¥600)とともにいただきました。

フィンランドについて伺うと、「すぐ近くに森や湖があり、国全体が清潔で空気もおいしく、人々は愛想がいいわけではないけれど、すごくホスピタリティ精神にあふれている国」と答えてくれた岩間さん。そんなすてきな場所だったら、いつか足を運んでみたいものです。
その予行演習として、現地の空気をさらりと伝えてくれる『moi(モイ)』はおすすめの場所。そうそう、余談ですが、「モイ」とはフィンランド語で「やぁ!」。「モイモイ」は「バイバイ」を意味するそう。くすぐったいようなかわいらしい響きもいいですよね。


Cafe080112_4 住所   東京都武蔵野市吉祥寺本町2の28の3グリーニィ吉祥寺1F
電話   0422(20)7133
営業時間 12時~21時(20時30分LO)・金土日祝日~20時(19時30分LO)
休み   火曜

http://www.moicafe.com/

 
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2008-01-12 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

夫婦で営む創作料理店『筆や』。(台東区)

Cafe010501

Cafe010502 明けましておめでとうございます。年が明けると、いつも以上に気持ちがぴりっとひきしまり、謙虚さを忘れないようにと願うのですが、2008年第1回の更新は、その大切さをより強く実感させられる、すてきなレストランを紹介します。

最近お気に入りの谷中エリアは、徳川時代の発令により集められた70もの寺社がある珍しい場所。そのせいか、高いビルが少ないうえ、よどみのない空気が流れているから、お散歩するにはもってこい。そこでぜひ足を運んで欲しいのが、『筆や』です。
店主の高山繁さんは、洋画の筆職人だったころから家族の食事を作るのはもちろん、仲のよい友達にも頻繁に手料理をふるまっていたほどの料理好き。その趣味が高じて、お店を開きたいと思うようになり、50歳を過ぎてから料理店で修業を積み、ついに自宅の1階に『筆や』をかまえました。

座席数が10というアットホームな空間の、カウンターの向こう側では、ご主人と奥様の笑子さんが、お客さんと楽しく会話したり、あうんの呼吸で料理を作っています。
そこで登場するのが、繁さんがもてなす創作料理の数々。その作り方がなんとも独創的で、たとえば評判の「ビーフシチュー」(¥1750)ならば、大量の赤ワインにトマトペースト、多くの香辛料を加えて6時間以上煮込んだ自家製ルーに、野菜と、脂をそぎ落とした豚バラ肉の塊を紐で巻いてオーブンで焼き込んだものを加える。さらにそれらをキャセロールに移して直火でぐつぐつ煮込み、テーブルに運ぶのです。アツアツで深い味わいのビーフシチュー、食べ始めは「ややうすめの味付けかな」と思ったけれど、食べ終わったときにちょうどいい味わいとして舌と記憶に残る、絶妙の味加減です。

Cafe010503 さらには、いつも2人で通っているという、足立区の市場で仕入れた旬の魚や野菜を使い、その日の内容によって調理法や味付けをかえた料理を展開。私がいただいた「小えびのバルセロナ風」(¥840)は、ぷりぷりのえびをオリーブ油やにんにく、唐辛子とさっと炒めて、フレッシュなバジルをたっぷりからめ、キャセロールに入れて直火であぶったもの。近所の酒屋さんが提案してくれるという、美味しい「ワイン」がぐいぐいすすみます。

気になっていた方もいらっしゃるかもしれませんが、高山さんの料理には、すっぽん用の鍋をアレンジして作ってもらったという特製のキャセロールを使って直火で調理する、という方法がたくさん出てきます。その理由は、「食材がもっとも美味しくなる絶妙のタイミングを見逃さずに、お客さまへ提供できるから」なのだそう。アツアツ・ぐつぐつのまま目の前に運ばれてきた料理の様子を見て香りをかぐだけで、そこにいる誰もが心を高揚せずにはいられません。

「筆作りも料理作りもいっしょ。よい素材を使って、気持ちをこめて作らなければ、最高のものはできないんです」と、ていねいに語る繁さんとその傍らでやさしく見守る笑子さん。「常連さんに新しい彼氏(もしくは彼女)ができると、お店に連れてきて、紹介してくれる」という言葉にも納得。我が家のように、“帰りたくなる”レストランです。

住所 東京都台東区谷中7の4の1
電話 03(3827)1144
営 12時~14時30分、18時~23時(土日祝日)11時30分~15時、18時~22時
休 月曜・火曜・第3日曜

 
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2008-01-05 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

 
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