甘味処『北斎茶房』でほっこり気分。(墨田区)

某スタイリストさんから、「今いちばんのおすすめだから、ぜひ行ってみて」と教えていただいたのが、錦糸町駅にほど近いところにある『北斎茶房』。実はこのエリア、7年ほど住んでいたことがあり、散歩や買い物がてら、しょっちゅう自転車ですいすい走り回っていたけれど、カフェみたいなものは何もなかったような……?
久しぶりに錦糸町駅に降りると、駅前は過去の印象とは異なり、おしゃれでより都会的な景色に様変わり。美しく整備された道路を、両国方面に歩いていくと――ひときわ情緒あふれる建物に出会いました。それが今回ご紹介する甘味処の『北斎茶房』。
古い建物ならではの持ち味を生かしたという空間は、がらがらと音をたてる、ガラス張りの大きな引き戸を開けたとたんに始まります。木のぬくもりあふれる“粋”な空間は、スタッフと語り合ったり、お茶を淹れるさまを眺められるカウンター席、ゆったりとした造りのソファやテーブル席、さらに小上がりの先にある畳敷きのちゃぶ台席も……。
ほっこりとした居心地のよい空気に包まれつついただけるのは、自家製の甘味たち。聞けば、甘味屋の要となる小豆は、柔らかい皮が持ち味の丹波産のもの。その中でも上等な手摘みの“春日”という銘柄を使っているそう。さらに黒蜜に使う黒糖は、おじいさんとおばあさんが2人で作っている徳之島産のものを、というように素材のひとつひとつまで、厳選した素材を使っています。
今回は、おすすめの2品をいただきました。まずは、天草から作った寒天に、自家製の小豆や黒蜜をかけていただく「あんみつ」(¥580)を。ふっくら炊いた小豆と、コシがあってのどごしすっきりの寒天、風味豊かな黒蜜が口の中でバランスよく合わさります。次に、わらび粉に水分をたっぷり含ませて練り上げたぷるぷるの「とろりわらび餅」を、茶釜で沸かしたお湯でていねいにたてた「宇治抹茶」とともに味わいました(「宇治抹茶セット」 ¥660)。わらび餅は口に入れたとたん、すっと溶けてなくなり、疲れた体にじんわりしみわたります。
甘味処といえば、“甘いものと軽食”という印象が強いけれど、『北斎茶房』では、夕方5時から、名物の釜めしが登場します。その数なんと35種類。「産地直送漬けマグロとアボカドの釜めし」(¥1155)や、今回いただいた「玄米とろろと釜揚げしらすの釜めし」(¥945)など、味とアイデアの豊かさは、感激すら覚えます。
これらはすべて、近所のお米やさんから仕入れてブレンドした五分づき玄米と白米をベースに、注文を受けてから炊き上げたもの。アツアツで香ばしく、お米と具材を釜でいっしょに炊くからこそ、おいしさがすみずみまで行き渡ります。
スタッフさんは言います。「有名な浮世絵師・葛飾北斎の生家がこの近くだったという理由から、お店の名前を『北斎茶房』にしました。さらに、お米をはじめとした食材にお酒、ジュース……お店で使うものは、なるべくご近所さんや墨田区で作っているものを使っています。こうすることで、人と人とがつながり、地域がより活性化するとうれしいです」と。
久々に味わった下町人情は、このお店と切っても切り離せない大事なスピリット。おいしい甘味や食事とともに、肌で触れてください。
住所 東京都墨田区亀沢4の8の5
電話 03(5610)5331
営 11時30分~22時30分
休 火曜
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2007-12-08 【カフェ】 | 固定リンク
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