粉料理が食べたくなったら『the EARLY BIRD cafe』へ。(横浜市)

シュプール2月号の“寒い日はこのスープを食べに行く”というテーマの中で紹介した、横浜市「たまプラーザ」駅近くにある『the EARLY BIRD cafe』。あのときの取材では“パンとスープ”の組み合わせだけの紹介でしたけど、このカフェのコンセプトや魅力をもっと伝えられたらいいなと思い、こちらのコラムでも紹介させていただきますね。
横浜に用事があるたびに、遠回りしてでも買いに行っていたのが、持ち帰り専門の「ベッカライ徳多朗」のパン。オーナー兼職人でもある徳永夫妻が作り出すパンは、その種類ごとに国産はもちろんフランス、ドイツなどさまざまな国の小麦粉を調合し、天然の酵母を加えて作ったもの。手間ひまかけて作られたパンは、小麦本来のおいしさを追求できる味わいで、できたてをその場で食べてしまう人も数多くいるほど。
オープンから10年以上の時を経て、夫妻が新たに試みたのが『the EARLY BIRD cafe』。光がさんさんと降り注ぐ広々とした空間では、「徳多朗」のパン種を受け継ぎ、そこへビール酵母を加えたオリジナルの酵母パンのほか、“粉の研究が趣味”だというご主人の淳さんが提案するピッツァやパスタを展開しています。イーストではなくビール酵母で長時間発酵させたピッツァ生地は、粉と塩と水だけで練り上げてのばし、釜で焼き上げたモチモチの食感。パスタならばデュラムセモリナ粉と石臼でひいた全粒粉を混ぜて作った自家製のもの。
ピッツァは、ゴルゴンゾーラにモッツァレラ、パルミジャーノ、リコッタチーズがのった「4種のチーズ」(¥1200)のほかに常時約8種。パスタならば、フレッシュなバジルペーストにパスタをからめ、アスパラやミニトマトをのせた「ジェノベーゼ」(¥1000)のほか10種近くがそろいます。粉の旨みがしみじみ伝わってくるピッツア生地やパスタに、フレッシュで青々としたオリーブオイルや岩塩、旬の野菜やおいしいチーズを合わせた、極めてシンプルなアプローチで調理するのが『the EARLY BIRD cafe』流。大地をまるごと味わっているような、滋味あふれるおいしさは、パン同様、素材の持ち味の引き出し方が上手だからこそ、できる技なのだと納得させられます。
にこにこ笑顔のスタッフたちの、明るい接客もすばらしく、こちらまですがすがしい気分になってしまう『the EARLY BIRD cafe』。こんなすてきなカフェが近所にもあったらいいのになぁとつくづく思う今日この頃です。
さて、みなさん。今年1年もおつかれさまでした。来年もまた、すてきなカフェやレストランをたっぷり紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
住所 神奈川県横浜市美しが丘1の10の1の1F
電話 045(901)5531
営 11時~23時30分、(土・祝日)8時~23時30分
休 日曜・水曜
http://www.toktaro.co.jp
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最近、谷中・根津・千駄木エリアに行くことが多い私は、“谷根千”の魅力にすっかりハマってしまいました。環境がよく、人情味にあふれていて、古いものと新しいものとが仲良く共存している場所。最大の魅力は、“安くておいしいお店”に出会える確率が、ほかのエリアに比べて極めて高いところです。
もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こんなに素材にこだわり、丁寧に作っているのに、お値段はすごく良心的。お金儲けとは無縁で、自分の道をじっくりゆっくり歩まれる(と私は思う)お店のご主人によれば「ごくごく適正価格ですよ」とのこと。そのおだやかな精神が、100年近くもの間、人々にとっての“ごひいき”になる理由のひとつかもしれません。
今、もっとも興味のあることのひとつに、“ハーブ”があります。ハーブ自体の勉強はもちろん、それを使ったアロマテラピーやお茶のこと……いろいろ知りたいから、ひまさえあれば、ハーブショップへせっせと通う今日このごろです。
『薬香草園』を訪れると、張り詰めていた緊張の糸がゆるゆるとほどけ、心身からリラックス。レストラン内や、施設内に設けられたベンチでは、ぐっすり熟睡してしまう人もをたくさん見かけました。ハーブの持つパワーは偉大。ますますハーブを学びたい、学ぼうという気持ちが強まりました。
某スタイリストさんから、「今いちばんのおすすめだから、ぜひ行ってみて」と教えていただいたのが、錦糸町駅にほど近いところにある『北斎茶房』。実はこのエリア、7年ほど住んでいたことがあり、散歩や買い物がてら、しょっちゅう自転車ですいすい走り回っていたけれど、カフェみたいなものは何もなかったような……?

今週は、頻繁にご紹介するエリアとは少し離れたところ、大田区の蒲田にある『お茶とお菓子 まやんち(以下:まやんち)』へ行ってきました。そこはJR蒲田駅から歩いて5分ほどの場所。巨大なオフィスビルや区役所などが立ち並ぶなか、重厚で大きなマンションの一室へ――。
特別にオーダーしたという、体にしっくりなじむ椅子に腰掛けながら、取材だというのにずいぶん長い間、心地よい気分にひたってしまった私。その中で感じたことがあります。開店したのは今年1月だというのに、ひっきりなしに訪れるお客のほとんどが常連。おまけにそのひとりひとりが、お茶とお菓子を味わうと同時に、八代さんとの会話も楽しんでいるということ。都会のカフェだというのに、それはまるで大家族が住む家に遊びに来たような、親しげでなごやかな印象。『まやんち』は、おいしさとともに、