土日限定のティーサロン『千年茶館』(港区)

今週は、日ごろの忙しさや慌しさのせいで、いつのまにか深い呼吸をしていなかったり、うまくストレスを発散できていない方のために、おすすめの1軒を紹介しますね。
それは、白金台の閑静な住宅街にある隠れ家的ティーサロン『千年茶館』。じつは何年か前、プラチナ通りから目黒駅へ向かう途中、近道しようとして道に迷ったときに、偶然出会った喫茶店です。
石畳が敷かれた門をくぐりぬけて進むと、鯉が何匹も泳ぐ池や小さいながらも立派な橋、おまけに“茶神”と呼ばれる仏像がある庭園が……それらを眺めつつ、荘厳な建物の中へ。テーブル席と茶壺が並ぶ1階、さらに重厚な螺旋階段をのぼった先にある2階のテーブル席とカウンター席が、喫茶のスペース。
一般的に、中国や台湾にある“茶館”というと、隣の人との距離が近くて、とにかく騒々しいイメージ。でもここは正反対。オーナーが大陸で見つけた貴重なアンティーク家具や絵画がフロアのあちこちに置かれているうえ、座席数もぐっとひかえめだから、驚くほどしっとりとしていて、優雅なムードに包まれています。
『千年茶館』では、「茶水代」(1人につき¥800)に、自分の好きなお茶の葉代「茶荷」(¥300~)を追加して払うという、中国大陸の茶館と同じスタイル。おもに烏龍茶など、“青茶”と呼ばれる半発酵の茶葉を中心に扱い、青茶特有の香味を引き出すための工夫(クンフー)茶器を使ってお茶を淹れます。
その手順はというと――まずは茶壺(チャフー)に茶葉と熱湯を入れ、ふたをした茶壺の上から湯をかけて蒸らす。茶壷の中身を茶海と呼ばれる大きめの器へ移し、それを円筒型の聞香杯(モンコーハイ)に移しなおして、さらに茶杯に移し、聞香杯に残った香りを楽しみながらちびちびと飲む。文章で説明すると、とっても厄介な所作ですが、覚えてしまえばすごく簡単。それに“おいしく飲む”ことが大前提、厳しい決まりごとは一切ないので、気軽に楽しめます。
私がこのお店をひいきにする理由は、『千年茶館』で仕入れている茶葉の質の良さ。大陸に無限に存在する茶葉の中でも、土壌作りからこだわった、安全で最高級のものだけを使っているからこそ、そのパワーと美味しさは格別。何煎いただいても口当たりはまろやかで、どこまでも香気を帯び、茶葉が持つ独特の“韻”で体中を包んでくれます。今回いただいた「千年美人」(茶荷¥700)も、マスカットのような果実味や蜜のような甘さを感じさせる、本当に魅力的なお茶でした。
お茶といっしょにいただく飲茶のほかに、「千年的美容午飯」(お茶つきで¥1800)なるものも。餅米玄米に具がたっぷり入った“ちまき”や、お肉といっしょによもぎや紫芋、ウコンも入った、皮から手作りの“水餃子”がつく限定のセット。食べ進むうちにぽかぽかしてくる、美味しくて体にもいいお得なメニューです。
そうそう。風水を取り入れているこの茶館では、入るときは、敷石の間の飛び木づたいに歩いて庭園の橋を渡り、茶神の前で一礼を。帰るときは、もと来た道とは逆に進むと、気の流れが整い、よりよい運に恵まれるとか(とくに恋愛運にいいそうですよ)。
ここまで気持ちがすうっと穏やかになれる空間はなかなかありませんので、日常のエスケープスポットとして、ぜひリストに入れて欲しいと思います。
住所 東京都港区白金台5の13の14
電話 03(5447)1200
営 12時~19時(18時LO)
休 月~金曜
http://www.1000nen.com/
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2007-11-10 【カフェ】 | 固定リンク
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