幸せのスイーツ、『パティスリー カカオエット パリ』(目黒区)

美味しいものが集結するデパ地下の催事場で買って以来、大ファンなのが『パティスリー カカオエット パリ』のスイーツ。先週の『オークウッド』に続き、今週も気鋭のパティスリーを紹介したいと思います。
東急東横線・日比谷線の中目黒駅から10分ほど歩いた住宅街にあるここは、椛沢貴子さんとフランス人のジェローム・ケネルさんのご夫妻がオーナーを務めるパティスリー。椛沢さんは単身フランスに渡り、「メゾン・カイザー」や「ピエール・エルメ」で、ジェロームさんは、「トゥール・ダルジャン」からスタートし、「ピエール・エルメ」や「プラザ・アテネ・パリ」など、今をときめくメゾンで修行をしたカップル。さらにジェロームさんに至っては、「プラザ・アテネ・パリ」でスー・シェフ(副料理長)まで務めたという経歴の持ち主。そんな2人が「ピエール・エルメ」で出会って結婚し、椛沢さんの母国でお店を開くことを誓いあい、実現させたのが『パティスリー カカオエット パリ』です。
黒を基調にしたシックな店内のテイクアウトスペースは、5人入ればいっぱいになってしまうほど小さな空間。厨房はガラス張りで、ジェロームさんがお菓子を作る姿を眺められたり、ときにはアイコンタクトでご挨拶をしてみたり。でも、やはり目を奪われるのは、幅2メートルの小さなショーケース。そこには赤や黄色、白に黒、緑にピンク……ジュエリーのように美しく、デザイン性の高いケーキが20種ほど並びます。
圧倒的なルックスのよさはもちろん、食べると味や食感に対する新しい発見があり、ますます感動するのが『パティスリー カカオエット パリ』のお菓子。たとえば、グラスに入った「クレームブリュレ フレーズ」(写真上段右上¥580)は、ストローで底に沈んだイチゴのピューレを飲むうちに、その上のホワイトチョコレートの層が崩れ、バニラビーンズたっぷりのクレームブリュレや甘酸っぱいイチゴのジュレとマリアージュ。それぞれがとびきり新鮮で、味わい濃厚、単品でも十分美味しいのに、組み合わせることでより奥深い味わいに――と同時に、強いアロマが鼻から体中を突き抜けていきます。椛沢さん曰く「ケーキそれぞれのストーリーはどれも、感性の鋭いジェロームの緻密な計算によるもの」なのだとか。
店内には5席分だけカウンターテーブルがあり、待ちきれず、すぐ食べたくなる私のような人のための小さなカフェスペースになっています。こちらでお茶を飲みながら、できたてのスイーツを味わうことも可能です。
私は、ジェロームさんが北海道の自然からインスピレーションを受けて創作した「ホッカイドウ」(¥500)と「コーヒー」(¥450)をセレクト。まろやかなミルクムースの中には濃厚な自家製ミルクジャムのクレーム、その下には香ばしいサブレジャンドゥヤ(アーモンドパウダーにキャラメルなどを混ぜた、カリカリとした薄型サブレ)が敷かれたミルキーな味わい。パリの技術と北海道の魅力がコラボした、珍しいケーキです。
実績と経歴があるにもかかわらず、あえて夫婦2人と、昔からの知り合い3人の計5人でささやかに営む『パティスリー カカオエット パリ』。その理由は? と聞くと「素材選びも味も接客も、どれにもダイレクトにかかわり、真摯に向き合っていきたいから」。
その職人気質なスピリットが、舌を通じてお客さんの心に伝わり、人気を集めているのかもしれませんね。食べるだけでハッピーをもらえる、幸せのスイーツですよ。
住所 東京都目黒区東山1の9の6
電話 03(5722)3920
営業時間 10時~20時(イートインは12時~18時)
定休日 木曜・第3水曜
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。
2007-10-13 【カフェ】 | 固定リンク
トラックバック
このページのトラックバックURL:
http://www.typepad.jp/t/trackback/160820/10469777
このページへのトラックバック一覧 幸せのスイーツ、『パティスリー カカオエット パリ』(目黒区):
コメントを投稿
*投稿された内容の修正、削除の依頼は一切応じられませんので、投稿される前に十分にご確認ください。
*「投稿」ボタンは1度だけ押してください。

コメント