旅心をそそられる『カフェ ロシア』(武蔵野市)
ずっと気になっていて手帳にメモしてあった、吉祥寺の『カフェ ロシア』――グッドタイミングで、お取り寄せブログ担当の奥田さんから「食べに行かない?」というお誘いを受け、いっしょに行ってきました。
JR・京王線の吉祥寺駅から徒歩1分の場所にある雑居ビルの地下、ロシア料理に欠かせない野菜・ビーツをイメージした店内は、ぱっと明るい赤紫色。ハラショ(=ロシア語でカワイイ)なインテリアや、ノスタルジックなムードで、ここはもうロシア。別世界です。
オーナー兼料理長の関谷さんは大のロシア圏好き。日本で数々のロシアレストランの料理長を経験後、91年に渡露。そこであらゆる食堂やレストランを食べ歩き、惚れ込んだいくつかのレストランで修行をかさね、帰国。今年の3月に『カフェ ロシア』をスタートさせました。
ところで、私たちが思いつくロシア料理って? ボルシチにピロシキ……くらい。だけどここでは、関谷さんがロシアやグルジアを旅して各国の食文化に触れ、日本人の舌にもすんなりなじむ料理をそのまま展開。狭く凝り固まったロシア料理へのイメージを、よい意味で裏切ってくれる場所なのです。
ロシア圏では、日本以上に“コース”や“流れ”を大事にするらしく、一般的にたっぷりの前菜から始まり、スープやオーブンで焼く「ピロシキ」(お肉と野菜があり、各¥300)などを味わいながらメインの肉や魚料理へ、というのが一般的なディナーの基本。今夜はその通り、「お得な冷菜の盛合せ 5品」(2人前以上から・¥980)からスタート。お皿の上にはビーツとポテトとニシンを重ねた「毛皮のコートを着たニシン」やロシアのパンケーキでサーモンやサワークリームを包んだ「サーモンのブリニ包み」、グルジア版の焼きナス「バクラジャン」などが。次の、世界3大スープのひとつでもある「ボルシチ」(¥700)は、ビーツの色鮮やかさや、口の中でほんのり広がるさわやかな甘みが特徴的。そして、メインに選んだグルジア料理の「タバカ」(¥1200)は、ひな鶏の肉に特製ソースをつけて、オーブンで焼き上げたもの。
長い歴史とシルクロードを通じて、中国やヨーロッパなど、さまざまな国の食文化が盛り込まれたロシア料理は、酸味や甘み、塩気に少量の辛みがほどよくアクセントになった複合的な味わいで、ズバリ、「美味しい」の一言。おまけに、味覚には新鮮に飛び込んでくるのに、なんとなく肌が合う。その印象は、タイやベトナム料理に近いのかもしれません。
厳しく、険しく、閉鎖的。それが、今までずっと私が思い描いていたロシアへのイメージ。だけどじつは、人々はとてもおおらかで、そのつながりは濃密。おまけに美味しい野菜もたくさん採れ、気候は、冬は寒いが5月になると泳げるくらい暖かで、夏には38℃にもなる。
知られざるロシアの食はもちろん、暮らしや文化のことも、関谷さんを通じて吸収できるのが『カフェ ロシア』の魅力。最後は、バラのジャムを入れて飲む「ロシア紅茶」(¥450)や、紅茶のクリームをそえた「りんごのケーキ」(¥500)をいただきながら、ゆっくりロシアについて語り合ってみるのもいいものです。
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1の4の10ナインビル地下
電話 0422(23)3200
営業時間 11時30分~22時LO
定休日 なし
http://caferussia.web.fc2.com/
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2007-10-27 【カフェ】 | 固定リンク
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