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[カフェ]-ホッとなごんで、ゆったり笑って- ゆきののCAFE&DINING OUT

広沢幸乃
美味しくって、心からホッとできるカフェやレストランを日々探し続けるライター。みなさんにとっての“とっておきのお店”がありましたら、ぜひ教えてくださいね。
コメントお待ちしています!

*いままで紹介したお店は、『ゆきのカフェBOOKMARKS』でご覧になれます。

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旅心をそそられる『カフェ ロシア』(武蔵野市)

Cafe102701

Cafe102702ずっと気になっていて手帳にメモしてあった、吉祥寺の『カフェ ロシア』――グッドタイミングで、お取り寄せブログ担当の奥田さんから「食べに行かない?」というお誘いを受け、いっしょに行ってきました。
JR・京王線の吉祥寺駅から徒歩1分の場所にある雑居ビルの地下、ロシア料理に欠かせない野菜・ビーツをイメージした店内は、ぱっと明るい赤紫色。ハラショ(=ロシア語でカワイイ)なインテリアや、ノスタルジックなムードで、ここはもうロシア。別世界です。

オーナー兼料理長の関谷さんは大のロシア圏好き。日本で数々のロシアレストランの料理長を経験後、91年に渡露。そこであらゆる食堂やレストランを食べ歩き、惚れ込んだいくつかのレストランで修行をかさね、帰国。今年の3月に『カフェ ロシア』をスタートさせました。

ところで、私たちが思いつくロシア料理って? ボルシチにピロシキ……くらい。だけどここでは、関谷さんがロシアやグルジアを旅して各国の食文化に触れ、日本人の舌にもすんなりなじむ料理をそのまま展開。狭く凝り固まったロシア料理へのイメージを、よい意味で裏切ってくれる場所なのです。
ロシア圏では、日本以上に“コース”や“流れ”を大事にするらしく、一般的にたっぷりの前菜から始まり、スープやオーブンで焼く「ピロシキ」(お肉と野菜があり、各¥300)などを味わいながらメインの肉や魚料理へ、というのが一般的なディナーの基本。今夜はその通り、「お得な冷菜の盛合せ 5品」(2人前以上から・¥980)からスタート。お皿の上にはビーツとポテトとニシンを重ねた「毛皮のコートを着たニシン」やロシアのパンケーキでサーモンやサワークリームを包んだ「サーモンのブリニ包み」、グルジア版の焼きナス「バクラジャン」などが。次の、世界3大スープのひとつでもある「ボルシチ」(¥700)は、ビーツの色鮮やかさや、口の中でほんのり広がるさわやかな甘みが特徴的。そして、メインに選んだグルジア料理の「タバカ」(¥1200)は、ひな鶏の肉に特製ソースをつけて、オーブンで焼き上げたもの。

Cafe102703長い歴史とシルクロードを通じて、中国やヨーロッパなど、さまざまな国の食文化が盛り込まれたロシア料理は、酸味や甘み、塩気に少量の辛みがほどよくアクセントになった複合的な味わいで、ズバリ、「美味しい」の一言。おまけに、味覚には新鮮に飛び込んでくるのに、なんとなく肌が合う。その印象は、タイやベトナム料理に近いのかもしれません。

厳しく、険しく、閉鎖的。それが、今までずっと私が思い描いていたロシアへのイメージ。だけどじつは、人々はとてもおおらかで、そのつながりは濃密。おまけに美味しい野菜もたくさん採れ、気候は、冬は寒いが5月になると泳げるくらい暖かで、夏には38℃にもなる。
知られざるロシアの食はもちろん、暮らしや文化のことも、関谷さんを通じて吸収できるのが『カフェ ロシア』の魅力。最後は、バラのジャムを入れて飲む「ロシア紅茶」(¥450)や、紅茶のクリームをそえた「りんごのケーキ」(¥500)をいただきながら、ゆっくりロシアについて語り合ってみるのもいいものです。

住所   東京都武蔵野市吉祥寺本町1の4の10ナインビル地下
電話   0422(23)3200
営業時間 11時30分~22時LO
定休日  なし
http://caferussia.web.fc2.com/

 
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2007-10-27 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

『WOOD MOON』で体の中から美しく(目黒区)

Cafe102001

Cafe102002 長引く残暑のせいで、ときどきふっと感じた夏の余韻は瞬く間に消え去り、気付けばもう秋。そうこうしているうちに、冬へと突入する時季ですね。あまりの気温の変化に、知らず知らずのうちに心や体の奥底に疲れを溜めている人も多いはず。そんな方に、凝り固まった疲れをやさしくほぐし、すっきりと身体の外へ流してくれるカフェをご紹介しますね。

その場所の店主というのは、以前このカフェコラムにも登場していただいた月森紀子さん。植物性の食材だけで調理する食事法「マクロビオティック」のレストラン『クシ・ガーデン』や、北千住の有機野菜の八百屋さんの2階にあるオーガニックレストラン『椿屋2』を経て、ついに念願の自分のお店を開きました。

目黒通りにある「元競馬場交差点」から、歩くこと5分――のんびりとした住宅街の中、気をつけて歩かないと見逃してしまうほど、小さくてひかえめな造りの『WOOD MOON』。もとは倉庫だったという空間を改装したここは当初、持ち帰り専門のデリだったとか。それが、月森さんの料理に胃袋をぎゅっとつかまれてしまったファンや近所の奥さま方からのオファーが日に日に増し、今年9月から、店内にテーブル席を2卓だけ設けたのです。

『椿屋2』時代の名物料理、1食で1日に必要な30に及ぶほどの食材が摂れる「シェフのおまかせランチセット」(¥1300)はいまだ健在。こちらは、和食、洋食問わず、定食のほかに丼モノも登場する、当日お店に来てからのお楽しみセット。この日は、“ごぼうとさつま芋の炊き込み玄米”、具だくさんの“スープ”、ゴマだれ風味の“野菜のマリネ”、カレーをはさんだ“大根サンドフライ”、島根特産“糸うりの酢の物”の5品。それらは千葉の契約農家や島根の実家で育てた無農薬有機野菜を使うのはもちろん、味噌やケチャップなどの調味料に至るまで手作り。おまけに、素材の組み合わせ方や味付けが独創的だから、ここでしか食べられないマクロビオティックのメニューになる。こんな風に、徹底したこだわりがあるのに、決して押し付けがましくない。それが月森さんの料理であり、お店です。

Cafe102003 今回は、もともと作るのが大好きだという創作スイーツを、よりグレードアップさせていることにも注目。写真の「バナナとココアのケーキ」(¥450)は、素材が持つ本来の野性味を強く感じさせ、滋養もあるケーキ。ほかにも常時、2~3種類のケーキがショーケースに並びます。
個人的にぜひ試して欲しいのが、焼き菓子。クッキーやサブレなのに、バターも卵も使わず、全粒粉や地粉(国産小麦粉)、少量のなたね油で作るそれは、口に入れたとたん、ほろほろとやさしい口どけのなかに、粉や持つ旨みや甘みをじんわりと、だけど強烈に感じさせるもの。そしてそのあとに、懐かしい風味や余韻を残してくれるお菓子。本当に美味しいのです。
(写真左は上から時計回りに「麦こがしのクッキー」「オートミールとレーズン、くるみのクッキー」「きなこサブレ」「よもぎのサブレ」(各¥240))

本物の味をかみしめ、吸収した体は、翌朝、生まれ変わったようにすっきりと軽やか。『WOOD MOON』は、今日も1日がんばろう、って、気持ちも前向きにさせてくれるカフェです。

住所   東京都目黒区目黒4の18の4
電話   03(3711)3825
営業時間 11時~18時30分(LO18時)
定休日  日曜・木曜
http://www.woodmoon.jp

 
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2007-10-20 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

幸せのスイーツ、『パティスリー カカオエット パリ』(目黒区)

Cafe101301

Cafe101302 美味しいものが集結するデパ地下の催事場で買って以来、大ファンなのが『パティスリー カカオエット パリ』のスイーツ。先週の『オークウッド』に続き、今週も気鋭のパティスリーを紹介したいと思います。

東急東横線・日比谷線の中目黒駅から10分ほど歩いた住宅街にあるここは、椛沢貴子さんとフランス人のジェローム・ケネルさんのご夫妻がオーナーを務めるパティスリー。椛沢さんは単身フランスに渡り、「メゾン・カイザー」や「ピエール・エルメ」で、ジェロームさんは、「トゥール・ダルジャン」からスタートし、「ピエール・エルメ」や「プラザ・アテネ・パリ」など、今をときめくメゾンで修行をしたカップル。さらにジェロームさんに至っては、「プラザ・アテネ・パリ」でスー・シェフ(副料理長)まで務めたという経歴の持ち主。そんな2人が「ピエール・エルメ」で出会って結婚し、椛沢さんの母国でお店を開くことを誓いあい、実現させたのが『パティスリー カカオエット パリ』です。

黒を基調にしたシックな店内のテイクアウトスペースは、5人入ればいっぱいになってしまうほど小さな空間。厨房はガラス張りで、ジェロームさんがお菓子を作る姿を眺められたり、ときにはアイコンタクトでご挨拶をしてみたり。でも、やはり目を奪われるのは、幅2メートルの小さなショーケース。そこには赤や黄色、白に黒、緑にピンク……ジュエリーのように美しく、デザイン性の高いケーキが20種ほど並びます。

圧倒的なルックスのよさはもちろん、食べると味や食感に対する新しい発見があり、ますます感動するのが『パティスリー カカオエット パリ』のお菓子。たとえば、グラスに入った「クレームブリュレ フレーズ」(写真上段右上¥580)は、ストローで底に沈んだイチゴのピューレを飲むうちに、その上のホワイトチョコレートの層が崩れ、バニラビーンズたっぷりのクレームブリュレや甘酸っぱいイチゴのジュレとマリアージュ。それぞれがとびきり新鮮で、味わい濃厚、単品でも十分美味しいのに、組み合わせることでより奥深い味わいに――と同時に、強いアロマが鼻から体中を突き抜けていきます。椛沢さん曰く「ケーキそれぞれのストーリーはどれも、感性の鋭いジェロームの緻密な計算によるもの」なのだとか。


Cafe101303 店内には5席分だけカウンターテーブルがあり、待ちきれず、すぐ食べたくなる私のような人のための小さなカフェスペースになっています。こちらでお茶を飲みながら、できたてのスイーツを味わうことも可能です。
私は、ジェロームさんが北海道の自然からインスピレーションを受けて創作した「ホッカイドウ」(¥500)と「コーヒー」(¥450)をセレクト。まろやかなミルクムースの中には濃厚な自家製ミルクジャムのクレーム、その下には香ばしいサブレジャンドゥヤ(アーモンドパウダーにキャラメルなどを混ぜた、カリカリとした薄型サブレ)が敷かれたミルキーな味わい。パリの技術と北海道の魅力がコラボした、珍しいケーキです。
実績と経歴があるにもかかわらず、あえて夫婦2人と、昔からの知り合い3人の計5人でささやかに営む『パティスリー カカオエット パリ』。その理由は? と聞くと「素材選びも味も接客も、どれにもダイレクトにかかわり、真摯に向き合っていきたいから」。
その職人気質なスピリットが、舌を通じてお客さんの心に伝わり、人気を集めているのかもしれませんね。食べるだけでハッピーをもらえる、幸せのスイーツですよ。

住所   東京都目黒区東山1の9の6
電話   03(5722)3920
営業時間 10時~20時(イートインは12時~18時)
定休日  木曜・第3水曜

 
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2007-10-13 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

まるでお菓子の国! 『オークウッドカフェ』(春日部市)

Cafe100601

Cafe100602 『オークウッド』――きっと、甘いもの好きなら、この店名を一度は耳にしたことがあるかと思います。今週はそのお店のオーナーパティシエ・横田秀夫さんが創るパティスリーの魅力をまるごと味わうため、自然がいっぱいの埼玉県春日部市に行ってきました。

たくさんの木や花々があふれる手作りの庭を進むと見えてくる、かわいらしい建物。向かって左手がテイクアウト専門のショップです。「想像していた世界を形にした」という空間は、温かみがあってとてものびやかな雰囲気。パティシエたちが腕をふるう様を眺められる売り場には、重厚なショーケースが目の前に広がります。
横田さんは、“季節”をとても大切にする人。だからこそ、今ならいちじくやぶどうや栗、秋がさらに深まればカボチャ、といったように、訪れるたびに内容がガラリと変わってしまうほど“今、採れたて”の素材を使ったケーキが並びます。おまけに、店内のディスプレイもその時期ごとに様変わり。“旬”が消えつつある世の中で、その醍醐味を楽しく伝えてくれる貴重な空間でもあります。

建物の右手が、新たにオープンしたカフェ。そう、横田さんといえば、「レカン」や「全日空ホテル」、さらに「パークハイアット東京」……と、日本の名だたるレストランやホテルで、パティシエのトップを務めた人物。その経験から、オーダーが入ってから作ることで、素材をいちばんベストな状態で提供できる“カフェ”を作るのがオープン当初からのプランだったとか。
メニューに並ぶのは、8種ほどの季節感のあるプレートデザート。「オレンジのクロワッサンプディング」(¥800)は、食パン以上に濃厚で複雑な味わいを表現できるクロワッサンとオレンジを加えて焼いたプリンに、フレッシュな洋梨のソースをからめたもの。そして「いちじくのタルトとバニラアイスクリーム」(¥700)は、皮付きのいちじくをタルト生地の真ん中にのせて果汁を一滴もこぼさず焼き上げているから、その旨みが一層伝わるデザート。もちろん、ショップのケーキ<今回は「シュークリーム」(¥300)>を「カプチーノ」(¥600)などといっしょにいただくことだってできます。


Cafe100603 旬の美味しさが口いっぱいなのはもちろん、体中に広がってすっととろけていく――余計な“くどさ”は一切なく、心地よい余韻だけを残してくれるのが横田さんの作るお菓子。さりげないのだけど、後々まで強烈な印象を与えてくれるデザートなのです。
さらに接客からインテリアの細部にいたるまで、日本有数のホテルやレストランで経験を積んだからこそ提供できる、おもてなしも最高。だからちょっぴり遠くても、『オークウッド』はわざわざ足を運んでしまう場所なのです。

住所   埼玉県春日部市八丁目966の51
電話   048(760)0357
営業時間 10時~19時(カフェのLOは18時30分)
定休日  水曜(火曜不定休)
http://oakwood.ftw.jp/

 
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2007-10-06 【カフェ】 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

 
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