ぬくぬくになれるカフェ『ナインチェア』。(世田谷区)
以前紹介した「ロバロバカフェ」といい「Cura2」といい、経堂のすずらん通りにあるカフェは、本当にすばらしい、というのが私の個人的な意見。今回紹介するのは、それらのカフェとご近所さんで、お互いのお店を行ったり来たりしている仲間である、「ナインチェア」。ご主人の滝山佳世さんがたったひとりで切り盛りする、アットホームなカフェです。
ここはもともと、滝山さんが家へ帰る途中に寄り道していた場所。アンティークショップを経営する知人に、修行中に作った焼き菓子を配っていたところ、「建物の2階が空くのでカフェを開いてみたら」と声をかけてもらったのが、このお店のはじまりです。
趣のある日本家屋の階段をのぼり、小さな扉をそっと開くと……感じるのは、ここにはふわっとやわらかな空気があるということ。日だまりのような、ぬくぬくとした空間のなかにある座席は、全部で9つ。お友達との会話が弾むテーブル席、外の景色が愛でられるソファー席、自分だけの世界に浸れる壁ぎわのデスク――訪れた人がゆったりと、なおかつ気がねなく過ごせるムードです。
中央には、オーブンで毎日焼く、ざくっとしていて食べごたえのあるクッキー(メイプルクッキー¥120など)やマフィン(抹茶とホワイトチョコとクランベリー¥320など)がずらりと並びます。好みのお菓子を選んで、お茶を頼んでみるのもよし。お腹がすいていたら、フードメニューを頼むもよし。私は白ぱん、天然酵母の黒ぱん、金時豆が入ったスパイシーなチリコンカンのスープ、自家製ピクルスやチーズがついた、『よくばりSET』(¥1000)をオーダーしてみました。中でも白ぱんは、ヨーグルトを隠し味に使っているから、赤ちゃんのほっぺのようにしっとりふわふわ。とりこになって、お持ち帰り(¥150)する方も多いぱんです。
スイーツを楽しみたい人は、ぜひ自家製『しっとりスフレチーズケーキ』(¥500)を。舌にのせるとふわっととろけるキメのこまやかさにうっとりします。そのおいしさを包み込むのは、近所のコーヒー豆店でこまめに焙煎してもらった豆で淹れる『ナインチェアオリジナル』(¥430)。酸味が抑え目でコクがあって、口当たりがとてもやさしいコーヒーです。
ふっと考えごとをしていると、滝山さんが、料理の盛り付けで使うハーブをベランダでさっと摘みとっていたり、そばの台所でコーヒーをこぽこぽいれていたり、野菜を刻んでいたり、クッキー生地をこねていたり。『ナインチェア』は、やさしい"生活音"が心地よい、あったかカフェなのでした。
住所 東京都世田谷区宮坂3の45の2の2F
電話 お店の希望により掲載できません。
営業時間 13時~20時
定休日 日曜・月曜・火曜
*7/8~31まで夏休みのため、休業予定です。
http://www.9chair.com/
下の「コメント」をクリックして、人名欄はペンネームを、URL欄は不要、コメント欄にご意見を書き込んで「投稿」をクリックしてください。
トラックバックについて詳しくお知りになりたい方は、「トラックバックについて」をクリックしてご確認ください。

ちょっと前に、お取り寄せコラムを担当している奥田さんと「二子玉川」へ出かけたときに教えてもらったのが『リゼッタ』。ちょうど玉川高島屋の裏手、細い道を1本入ったところにあるここは、駅から歩いてすぐだというのに、とっても静か。そのうえ、生地屋の「リネンバード」や器のお店「KOHORO」などがお向かいさんだから、どことなく
オープンスタイルの開け放たれた店内で、太陽の光を浴び、心地よい風を感じる。ただ体に食物を取り込むだけではなく、ていねいに作る、ていねいに食べる――このカフェは、ていねいに生きることの大切さを再確認できる場所のような気がします。
このコラムがスタートした5年前から、ずっと担当をしてくださっている編集Kさんから先日、“おいしいパン屋さんを見つけました”とメールをいただきました。溜池山王駅近くの六本木通りを車で通ると、いつも行列ができているそこは、じつは私もずっと気になっていたお店。近くで取材をした帰り、ふと立ち寄って買ってみたら、言葉どおり、ものすごくおいしい。 持ち帰り専門のパン屋さんですが、特別にご紹介しますね。
ショーケース隣にある工房では、オーナーの長野さんが熱い信頼を寄せる、チーフの佐野正美さんをはじめとするスタッフが愛情を込めてパンを焼く姿も見られるし、ほかほかのパンが次から次へと焼きあがる様子も見ることができます。みなさんも行列に並びながら、焼きたてパンが「パチパチパチ……」と奏でるおいしいサウンドを聞き、パンをほおばってみてください。
日に日に暑さを増す今日この頃、ほっと一息つきたいとき、無性に恋しくなるのがアイス。満腹のときでも、反対に食欲がない日でも、体にするすると入ってしまう、ちょっぴり罪で、特別なデザートです。
住所 東京都港区六本木6の8の21
居心地のいい場所には、必ず足が向いてしまう。ふらふらと人が集まってしまう。そういうカフェを見つけてしまいました。
2人は、口をそろえて言います。「ほそぼそと、長く営んでいきたい」と。だから、休みもきちんととるし、営業時間も規則正しく8時間。このすがすがしいほど潔いスピリットが、フラットな空気をお客に提供し続けられる秘密なのかもしれません。