『ドゥ・ボン・クーフゥ』でお酒に合うお菓子を。(品川区)
黒を基調にした内装は、とびきり重厚でゴージャス。体がしゃんとするような、きりりとした空気が漂う空間――じつはここ、岩柳麻子さんが、大学時代の友人でもあるインテリアデザイナーとウェブデザイナーの男性2人と開く、アトリエを兼ねたパティスリー。東急目黒線「武蔵小山」駅近くの商店街にある、評判のお店です。
もともとは染色家として活躍していた岩柳さん。展示会や発表会への来場者に、感謝を込めて手作りのお菓子を配っていたところ、その味が評判となり、あちこちからお声がかかるように。職人でもある彼女だからこそ、“カフェ”ではなく、本格派“パティスリー”として、この空間を築きました。
巨大なシャンデリアと鏡が目をひく1階は、テイクアウトスペース。中央に置かれたショーケースには、色鮮やかなケーキや焼き菓子が並びます。その印象はお菓子というよりも、宝石のような美しさと豪華さ。ゆったりしたいときは、好みのお菓子を選んで、地下にあるカフェスペースでくつろぐことができます。
地下は日差したっぷりの明るい雰囲気とは対極の、ジャズの音色が心地よく流れる大人の空間。ガラス張りの窓からは、パティシエたちがお菓子を作るさまを楽しみながら、ご自慢のケーキに舌つづみ。私は「ピスターシュ」(手前・¥630)と「カマンベール・マスカルポーネ」(奥・¥470)をいただきました。
前者のケーキは、ホワイトチョコとフィュティーヌ(クレープ生地を乾燥させたもの)とを紅茶の生地で包み、カスタードを混ぜたピスタチオナッツのクリームでコーティング。後者は、ラム酒を効かせたレアタイプと塩味のベイクドを合わせた2層のチーズケーキ。シャープな長方形のフォルムには、ふわり、サクサク、しっとり、カリカリ……さまざまな素材と食感のコントラストが含まれ、ぎゅっと胸をつかまれます。
通常ならば、コーヒーや紅茶を合わせたいところですが、ここのお菓子にはぜひ、「グラスワイン」(¥600)を。ワインのフルーティーさと程よい渋みが、お菓子の甘みを包み込み、魅力をぐっと引き立ててくれるのです。
生ケーキのほかにも、「ドライフルーツのケーキ」(¥450)や「フロランタン」(¥250)、ホワイトチョコとイチジクと加えた「スコーン」(¥350)、ゴマたっぷりの「抹茶サブレ」(¥300)などの焼き菓子も、今まで食べたことのないひねりのきいた味。教科書にはのっていない独創的な発想。口へ運ぶたびに、興味がそそられる『ドゥ・ボン・クーフゥ』のお菓子は、ふしぎと恋しくなってしまう存在です。
そして最後に私の感想。お菓子とお酒――どちらも魅力的なものだけど、2つが組み合わさると、とてつもなく罪な存在ですね。
住所 東京都品川区小山3の11の2
電話 03(3785)0052
営業時間 12時~20時
定休日 不定休
http://dbc.apartment-key.com/
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2007-04-14 【カフェ】 | 固定リンク
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