心にも体にもやさしい『チボ』(世田谷区)
以前、このコラムで紹介したカフェのキッチンをまかされ、訪れる人々の胃袋をぎゅっとつかんでいたシェフが、笑顔が魅力のホールスタッフとともに念願のカフェを開きました。その名も『チボ』。イタリア語で「栄養」とか「食物」を意味する名前です。
すがすがしい空気が広がる、白い世界――甘さとクールさがほどよくバランスのとれた空間。そこは、私たち女性はもちろん、おじさんが1人でふらりと立ち寄れる、気さくなムードが漂います。
そこには大きな一枚板のアンティークテーブルを中心に、壁際のゆったりと落ち着ける3人席、恋人と座りたい2人がけ……小さな空間の中には、訪れた人たちが安心して過ごせるよう、シェフとスタッフ、2人のこまかな配慮がほどこされています。
お料理は、シェフがずっと修業してきたイタリア料理がベース。とは言っても、油をたっぷりとか、炭水化物がどっさり、そして即興で手早く仕上げるようなものとは別モノのイタリアン。とにかく下ごしらえの段階からの作業がきめこまやかなうえ、野菜がふんだんで、味つけもごくごくマイルド。毎日でも食べたくなる、「なんて体と心にやさしい料理たち」。
まず、私は「鶏肉と野菜のビネガー煮込みとクスクス」(パンつきで¥1200)をオーダー。カチャトーラ料理をベースにしたそれは、素材の力がじんわりと発揮されたスペシャルな一皿。粒々のパスタ・クスクスや、谷口さんが毎朝焼き上げる日替わりのパンとからめて食べると、より一層広がる味わい。ほかには「根菜と旬野菜のスープ」(パンつき¥900)や「スモークしたサーモンとカポナータの温かいサラダ」(¥1200)など、全部を注文したくなるような魅力的なメニュー構成です。
そして2人が「マスターが泣けちゃうくらいすてきな人」だと言う、珈琲豆店から仕入れた「コーヒー」(ダーク・マイルド各¥500)と、日替わり「デザート」(¥400~)もオーダー。「チーズのスコーン」は、食べた瞬間ざくっと香ばしく、中はふわっと。軽くホイップしたクリームや、長野産のはちみつをたっぷりかけていただきます。
おだやかな空気を放つ2人、表立ってアピールはしないけれど、お店で使う野菜も無農薬野菜を毎朝仕入れに行き、日替わりのメニューには、実家・長野から届く素材がたっぷり組み込まれる。
料理はもちろんのこと、インテリア、サービス……ディテールすべてに心地よい愛情が感じられ、私まで終始幸せモードに。なんともいえないこの充実感、みなさんもぜひ味わってみてくださいね。
住所 東京都世田谷区代沢3の12の1
電話 03(3487)6668
営業時間 12時~24時(23時LO) 日・祝日13時~22時(21時LO)
定休日 水曜
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2007-04-07 【カフェ】 | 固定リンク
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