いやしの空間『オーブン・ミトン カフェ~はけの森~』。(小金井市)

今週は、オレンジ色したJR中央線に乗って、都心からちょっぴり離れた小金井市へ。
そう、JR武蔵小金井駅には、みなさんにぜひともおすすめしたいカフェがあるのです。それは「オーブン・ミトン カフェ~はけの森~」。パティシエの小嶋ルミさんが営む、お持ち帰り専門のケーキ工房「オーブン・ミトン」と、だんなさまのお店でもあったフレンチの「カロティカ」が、約1年のお休みを経て、進化を遂げた空間です。
じつは、かれこれ8年前の大学生時代……「オーブン・ミトン」のシュークリームを初めて食べたとき、あまりの美味しさに、深い感動と衝撃を受けた私。だから、期待に胸を膨らませて向かいました。
駅から徒歩15分ほど歩いた場所にある、小さな「はけの森美術館」。緑あふれる敷地には、マイナスイオンがたっぷり。小鳥たちの美しいさえずりも聞こえる石畳が続く先には、おとぎ話に登場するような、大きくてレトロなムードの一軒家があります。その建物こそが、新しく誕生した「オーブン・ミトン カフェ~はけの森~」。
まず、入り口の大きな扉の前に広がるのが、ケーキや焼き菓子を並べたショーケース。私たちはここで靴を脱ぎ、リラックスした気持ちで思い思いのお菓子を選ぶことができます。持ち帰って、家で食べるのもいいけれど、ぜひとも隣の部屋にあるカフェで有意義な時間を過ごしてほしいな、と思います。
驚くほど天井が高く開放的な空間には、アンティークのイスやテーブルが並び――その雰囲気たるや、まるで豪華な別荘のよう。
私はまず、ミトンズシュークリームとパウンドケーキのセット「はけの森セット」(¥893)をいただきました。思い出の味のシューは、軽い口当たりのシュー生地と、中につまったカスタードクリームのマリアージュが秀逸。口に運んだとたん、ミルクや卵の風味が一気に広がり、甘やかな余韻を残してくれる。そしてパウンドケーキ。まるで絹のようなキメの細かさのなかに潜む、芳醇なバターの香り。「香料や膨張剤といった余計なものは一切使わず、どちらも最低限のごくごくシンプルで、鮮度のよい素材のみを使う」のだそうだけど、何かがちがう、まるでちがう。
小嶋さんの作るお菓子は、ありそうでない、とても不思議な印象を持たせる味。
その秘密をこっそり伺うと、どうやら一般的な混ぜ方よりも、もっともっと緻密な混ぜ方にあるようです。混ぜるときの回数はもちろんのこと、角度や速度にまでこだわっているのだとか。
さらに砂糖がけしてザクザクの食感にしたナッツと、ドライフルーツがたっぷり入ったセミフレッドケーキ「ヌガーグラッセ」(¥525)など、“その場でしか食べられない味”を展開しているのもカフェならではの魅力。個性的な風味をもつオリジナルティー「ミトンズティ(ウバ)」(¥578)といっしょに召し上がれ。
今回は残念ながら、売り切れのために食べられなかったのですが、ご主人が作る「シェフランチ」(前菜・メイン・パン・ドリンクつきで¥1680)や、自家製の「本日のサンドイッチ」(ドリンクつきで¥1260)などのお食事メニューもいただきたいな、と思います。
やさしいお菓子。でもそれだけではなく、はっきりと脳にインプットされる「オーブン・ミトン」のお菓子。8年前に食べたときの感動が、もう一度味わえてうれしかったです。
住所 東京都小金井市中町1の11の3 はけの森美術館敷地内
電話 042(385)7410
営業時間 10時~16時(ラスト・オーダー 15時30分)
定休日 月曜・火曜・第三日曜
http://ovenmitten.com/index.html
*小嶋さん著「知りたがりのお菓子レシピ」(¥1575/文化出版局)、発売中
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2007-03-03 【カフェ】 | 固定リンク
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