なんとなく雨の日が待ち遠しくなる『Rainy Day Bookstore & Cafe』(港区)

とてもすてきなネーミングの『Rainy Day Bookstore & Cafe』は、名前のとおり、“本屋さんとカフェ”、2つの顔をもつ場所。本屋さんのそこここには、異国の古書や写真集、そして子どもたちが成長していく中で手にする絵本などが置かれ、カフェでは、旅先で出会った味が楽しめる――旅ならではの、甘く、ときにはちょっぴりビターな思い出を呼び覚ましてくれる場所なのです。
表参道の骨董通りの路地裏にある静かな場所。とあるビルの地下にあるここは、階段を降りていく間にも、エントランスでも、植物の緑が視界に飛び込み、プラスの空気を感じさせてくれる雰囲気。さらにレンガをあしらった店内には、男性的な印象の木のテーブルや教会のイス、本がディスプレイされたアンティークの棚などが。無骨さと繊細さ、重厚さと気軽さ、伝統と新しさ、対極にあるもの同士のバランスが絶妙な空間です。
スタッフは、ホール担当の小田さん、キッチンの金子さん、そして本担当の畑川さんの女性3人のみ。小田さんの、ホスピタリティあふれる接客から始まり、金子さんの素材の持ち味と食感を活かした料理を堪能、そしてお茶を楽しみながら畑川さんセレクトの本を愛でることができます。
世の中の、いわゆる“カフェブーム”が起こる前から従事してきた人たちだからこその“おもてなしと料理”は、ユーモアとやさしさがたっぷり。メニューを開くと、スタンダードな各国料理と、6月・7月のむしむしとした湿気の多い時期ならばベトナムやタイなどの東南アジア料理、太陽の日差しがさらに強烈になる真夏ならハワイなどの南国料理など、四季とともに変化する日本人の心を反映した料理が並んでいます。
私がいただいた、お肉の旨みがぎゅっと詰まったジューシーな「スペアリブグリル ハニーマスタードソース」(¥1600)や、NYで食べるような「シーザーズ スタイル チキンサラダ」(¥1100)、アメリカの国旗に見立てた「ベリーのショートケーキ」(¥700)など、オープンキッチンからくり出されるライブ感あふれる料理は、日本人の心をジャストにとらえるダイナミックな美味しさ。
お友だちといっしょに、というのはもちろんのこと、ひとりで堀口珈琲の豆を使ってじっくり淹れた「コーヒー」(¥500)を飲みながら、本と、ゆったりとした時間に酔いしれるのもすてき。『Rainy Day Bookstore & Cafe』は、憂鬱になりがちな雨の日がなんだか待ち遠しくなる、日々の忙しさで忘れがちな読書の時間が濃密なものになるカフェです。
住所 東京都港区西麻布2の21の28 B1F
電話 03(5485)2134
営業時間 11時30分~23時(22時LO)
定休日 日曜・祝日
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2006-07-08 【カフェ】 | 固定リンク
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