伝統ある洋食レストラン『コルシカ』(渋谷区)

恵比寿の駒沢通り沿いにある、赤と白と緑を基調にした外観が目印の『コルシカ』は、いつだって大盛況。お店からこぼれる温かな光と、お客さんたちの楽しそうな雰囲気に、道行く人は思わず足を止め、中の様子をうかがってしまうほど。
『コルシカ』は、今から36年前、“外国料理を外食すること”が今ほど一般的でなかった頃に開店した、歴史あるレストラン。以来、有名人や文化人が夜な夜な通った六本木の『キャンティ』などとともに、華やかな時代を駆け抜けてきました。
山口県の岩国市にあった人気のレストラン『コルシカ』の名前にあやかってつけられたここ。20席ほどの、レンガ色の店内には、絵画が飾られ、赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスがアクセントになり、アットホームな空間を作り上げています。
東京中にぞくぞくオープンしたヨーロッパ料理のレストランの中でも、『コルシカ』が確固たる地位を確立しつづけているのは、“洋食”という日本人が作り上げた料理へのイメージを一歩進化させながら、“日本人の舌にしっくりなじむ味”を提供し続けているから。
前菜、スープ、グラタン、スパゲティ、米料理、魚・肉料理……メニューのひとつひとつに「ヨーロッパの味はきっとこんな風だろう」というイマジネーションと、“本場の味”という現実の調和が、きちんととれているから。
私は篠田シェフおすすめ、旬の桜海老を使った「生の桜海老のスパゲッティ」(¥1500)や、ナスとトマト、モッツァレラチーズの前菜ものった「とこぶしの肝ソースあえ」(¥1200)、そしてサクサクのパイにいちごやマスカルポーネチーズ入りのクリームをあしらった「ミルフィーユ」(¥500)をいただきました。
スパゲッティにはしょうゆ、デザートのクリームの中には、細かく刻んだ栗の甘露煮――どのメニューにも、日本人にとってなじみのある素材が、かくし味。だからこそ、カウンターキッチンの向こう側で、息のあったシェフたちの手から生まれる料理は、なんだか無性に食べたくなる味です。
今から10年前、自らのステージだった厨房を篠田シェフに譲り、現在はホール係としてお客のおもてなしをするオーナーの重本さん。彼が作り上げた歴史ある味、人情味あふれるサービスは、これからもずっと続いていくと思います。
住所 東京都渋谷区恵比寿3の4の17
電話 03(3713)4496
営業時間 17時~23時15分LO
定休日 水曜(夏休み・冬休みあり)
*平日のみ予約可
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2006-06-17 【カフェ】 | 固定リンク
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