『カフェ アンセーニュダングル』で美味しいコーヒーをどうぞ。(目黒区)
室町時代から続き、御所へもお菓子を納めている老舗の和菓子屋「とらや」で、和菓子をつくり出す職人と、そのよさを発信する広報を兼任されている伊藤郁さん。美味しいものを知り尽くした伊藤さんからご紹介されたのが、30年前からフレンチスタイルのカフェを提案している『カフェ アンセーニュダングル』。原宿、広尾、自由が丘と3店舗あるカフェの中から、今回は、オーナーであり、マスターでもある林義国さんがいらっしゃる自由が丘店へ足を運んできました。
どの店舗にも共通しているのが、街の喧騒からするりと逃れた、いわゆるタウンエスケープエリアにあること。時代の流れに左右されることなく、独特なスタイルでゆったりと時を刻み続けています。
レンガや大理石をところどころにあしらった店内には、「エミール・ガレ」の照明や、「ルイ・マジョレー」の家具、そして「エクトール・ギマール」の時計など、崇高な芸術品がさりげなくそこここに。さらにあでやかなバラの花が飾られた店内は、まるで美術館のようなたたずまい。一本の木からこしらえたというカウンター、書斎のようなデスク、そして応接間と、座る位置によって、まるで別々の世界が楽しめるのも魅力です。
「よくあるアイスコーヒーと思ったら、大間違い。バチが当たりますからね(笑)」と、伊藤さんを夢中にさせるメニューは、「ラリック」のクリスタルグラスに注がれた、「琥珀の女王」(写真左中・¥800)。冷たいコーヒーにフレッシュクリームと香りづけのコニャックを浮かべたそれは、口の中で苦味と甘みとコクを味わえる、贅沢な飲み物。混ぜないまま、多めの量を口に運び、時間をかけずにいただくのが、スマートなマナーなのだとか。
コーヒーはあつあつのお湯を注いでゆったりと蒸らしてネルドリップ。にごりのない、透明感のある味わいの秘密は、一番抽出のとびきり美味しい部分だけをサーブしているからなのだとか。「コロンビア」(¥700)や「タンザニア」(¥700)など、世界有数のコーヒー産地それぞれから、林さんが厳選したメニューがずらり。
コーヒーの味わいに華を添えるのが、ハムとチーズをサンドしたパンにベシャメルソースをかけた「クロックムッシュ」(写真左下・¥700)と、林さんが毎朝こしらえるスフレ風チーズケーキ「ガトーフロマージュ」(¥500)のフードメニュー2種。どちらも30年前から変わらない、ここだけのレシピ。絶妙のバランスの、繊細な味。
ブレのない安心感と、おしきせでないラグジュアリーは、ずっとここにいたいと思わせる、ふしぎな吸引力があります。みなさんも、小さな看板を掲げるだけの、『カフェ アンセーニュダングル』を見つけに行きましょう。
住所 東京都目黒区自由が丘1の13の6 鳥井ビル1F
電話 03(3725)4749
営業時間 10時~23時
定休日 年末のみ
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