増上寺にあるお休み処『芝縁~しえん~』(港区)

お寺巡りをすると、ふしぎと気持ちが落ち着くし、日ごろのストレスがすうっと消えてしまう――私と同じように感じる方も多いのではないでしょうか? 時間をかけて京都や奈良の名所へ行くのもいいけれど、じつは都内に、気軽に足を運べる場所があるのです。それは、すてきなお休み処がある港区芝の増上寺。
増上寺は、国内はもちろんのこと、海外のセレブたちが宿泊する東京プリンスホテルの隣、都心をぐるりと見渡せる東京タワーが間近に感じられるスペシャルな場所にあります。都会のなかにぽかりと浮かぶ、自然いっぱいの境内や荘厳な寺院は、見るものを圧倒し、別世界へといざないます。
多くの参拝客が訪れるここは、“南無阿弥陀仏”の念仏でおなじみの浄土宗の大本山。260年にもわたる江戸時代のいしずえを築いた徳川家康公の入府を受け、徳川家の菩提寺に。当時はなんと3000人もの僧侶が修行をしていたほど、歴史ある寺院なのです。
“むさぼり、いかり、おろかさ”を消し去るといわれる入り口の三解脱門をくぐり抜けると、その先には伝統的な寺院建築様式の大殿と、阿弥陀如来像が祀られている安国殿。それを取り巻くように歌碑や写経塔、観音像なども点在しています。その広々とした境内の一角にあるのが、お休み処『芝縁~しえん~』。朱赤をアクセントにした、粋なたたずまいの茶店では、こしあんを詰めたカラフルな「ころころおだんごセット」(写真左上・煎茶つきで¥850)や季節の「くずきり」(¥550)など、訪れた人の心を癒す甘味がいただけます。
美味しい甘味が食べられること、立派な境内を存分に眺められることのほか、私が『芝縁~しえん~』をおすすめする理由がもうひとつあります。それはオーナーの実家で育てられた野菜を使った8品もの「おばんざいセット」(写真左下・ご飯と自家製味噌を使用した味噌汁つきで¥700)や、「さばの味噌煮定食」(¥800)など、素朴で温かなおふくろの味が楽しめること。味のうわさを聞きつけて、近くで働くサラリーマンやOLさんも、お昼休みに会社を抜け出し、わざわざお寺の境内に足を運ぶほどです。
花々が咲き乱れ小鳥がさえずる春、緑が生い茂る夏、虫の声が聞こえる秋、景色の透明度が一段と高まる冬……寺院や仏像巡りをしたあとは、縁側に腰掛けて、のんびりとお茶を楽しむのはいかがでしょう? 曇りがちだった心も、すっきりとクリアになるはずです。
住所 東京都港区芝公園4の7の35
電話 03(5473)7087
営業時間 (3月21日~11月23日)10時~16時 それ以外の期間は10時~15時
定休日 火曜日
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2006-04-15 【カフェ】 | 固定リンク
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