和菓子の魅力に包まれる『虎屋菓寮』(港区)
『とらや』の和菓子を差し上げるときは、贈る方への感謝の気持ちを存分に込めたいとき。反対にいただくときには、相手の心がたっぷりと詰まっているような、そんな気がします。こんな風に、お菓子を通して、思いやりや相手との絆をふと感じることができるのは、とても特別で喜ばしいこと。
人々から、厚い信頼を寄せられ続ける『とらや』の和菓子の誕生は、今から約480年前の室町時代のこと。蒸羊羹や餡入りのおまんじゅう作りがそのはじまりだったのでは、と言われています。以来、御所へお菓子を納め続け、歴史に名を残す将軍や大名にも愛されてきた『とらや』は、日本の歴史とともに歩んできた、和菓子の最高級ブランドです。
『とらや』には、首都圏と京都市内に、9店舗もの和菓子の喫茶店『虎屋菓寮』があり、青山通り沿いの赤坂本店地下にもそれはあります。「とらや」と筆文字で記された、大きな暖簾をくぐったビルの1階は、おなじみの竹皮包羊羹や季節の移ろいに合わせてこしらえる生菓子など、贈答用の商品が購入できる空間。一角にある階段を下りていったその先に、朱赤と黒を基調にした、『虎屋菓寮』が広がります。
ここは、菓寮内にある厨房と、すぐご近所にある工場から届く、できたての味をいただける贅沢な場所。吉野の本葛を、特製の和三盆糖蜜でいただく「葛切」(¥1260)や、自家製の寒天とこしあんに、味と色とりどりの菓子をあしらった「あんみつ」(¥998)など、そのひとつひとつが、今もなお丁寧に行われる手作業によるもの。どれも上品さをまとった、深みのある味わいです。揺るぎのない美味しさの秘密は、レシピでは伝えきれない、職人たちの腕によって代々受け継がれた伝統の味。それとともに、職人たちがみな交替で、自らの手から生まれた和菓子を目で楽しみ、黒文字を使って丸ごとひとつ食べることで、お客様と同じ気持ちを味わうという、誠実な心意気があるからです。
歴史とともに、虎屋の経営理念でもある“おいしいお菓子を喜んで召し上がって頂く”という、おもてなしの心が、じんわりと、どこまでも伝わってくる。
何世紀もの時を経て、今もなお“とっておき”として君臨する『とらや』の味とスピリットを五感で味わってください。
住所 東京都港区赤坂4の9の22
電話 03(3408)4121
営業時間 (平日)11時~19時(土日祝)~17時30分(LOは閉店の30分前)
定休日 なし
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2006-03-18 【カフェ】 | 固定リンク
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