風通しのいいカフェ『麦マル 2』(新宿区)
高層ビルが建ち並ぶ東京の中でも、神楽坂は古き良き時代の色香が残る、貴重なエリア。有名な料亭や、センスのよいギャラリー、文豪たちがごひいきにしていた文房具店など、歴史を感じさせるお店も多く、界隈をぶらりと散歩するだけで、タイムスリップしたかのごとく、神妙な気分に。
根岸にあったカフェ『麦マル』から4年の充電を経て、神楽坂で岩崎早苗さんが再び始めた『麦マル 2』。2階建ての古い日本家屋を、早苗さんのお兄さんや、友人である海外のアーティストたちが2ヶ月という時間をかけてリノベーション。たくさんの感性を溶け込ませた空間は、風通しがよく、とても開放的です。
2階は広々とした畳の間。そして1階は小さな喫茶スペースと、お店の看板メニュー“おまんじゅう”(すべて¥100)を作るための台所。ここでは早苗さんがせっせと小麦粉とふくらし粉、それにお砂糖と水を混ぜて生地を練り、具を詰め込んで、大きなせいろでおまんじゅうを蒸しています。「白地につぶあん」「黒蜜地につぶあん」「ヨモギ地にウグイスあん」「ヨモギ地にアンチーズ」「紅茶まん」などなど、季節やその日の気分によりまちまちですが、レシピはだいたい10種類ほど。ウコンやシソ、ヨモギなどをブレンドしたハーブティー「草茶」(¥420)との相性もばつぐんです。
「できたよ」。早苗さんの声が聞こえたところで、台所の方へ。せいろからは熱い湯気が立ち上り、蒸したてアツアツのおまんじゅうがお目見え。あれ!? なんだか、おばあちゃんが作ってくれたおまんじゅうの時と同じ匂い! 「そう、和菓子屋さんみたいな精巧なものではなく、ウチはあえて、昔、家庭で作っていたような、シンプルなおまんじゅうを出したいのよ」。
言葉どおりのやさしい味わいに、あれれ、2コ、3コとどんどん手がのびてしまう……。
ついついのんびりしてしまう居心地のよさ。自由で飾らない、それでいて心底温かな早苗さんの人柄が相まって、お客はどんどん引き込まれているもよう。ほら、現に、早苗さんが忙しい時、お客は自分で注文書を書いたり、おまんじゅうやお茶を運んだり、ときにはお手伝いもしちゃったり。はたまた早苗さんの手が空いたかと思えば「今日さ、こんなことがあってね」なんて、日々の報告や相談をしていたり。
私が思うに、早苗さんは“神楽坂の姉”。そう思わしめるほど『麦マル 2』の引力は力強いのです。かくいう私も来週早々、伺う予定……。
住所:東京都新宿区神楽坂5の20
電話番号:03(5288)6393
営業時間:12時~21時
定休日:水曜
http://www.mugimaru2.com/
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2005-10-29 【カフェ】 | 固定リンク
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